昨年12月のこと、彼女と銀座のお店で待ち合わせ。
向かった場所は、みゆき通り。
場所は泰明小学校のすぐお隣。
みゆき通りの向かい側には、『オー・バカナル』のネオンが明るく輝く。
今夜のお店は『レ・コパン・ドゥ・ドミニク・ブシェ』。
二つ星レストラン、『ドミニク・ブシェ』が開いた、カジュアルなフレンチ。
店の前でしばらく待っていたが彼女が来ない。
するとメッセージが届く。
「まだですか? 店の中で待っています」
急いで地下に下り、お店へ。
「10分前から店の前で待っていたんだよ」と私。
「5分前に来たんだけど、お店の前に貴方は居なかったわよ」と彼女。
むむ、『オー・バカナル』の写真を撮りにちょっと移動していた間に入店したようだ。
早速シャンパーニュで乾杯。
今夜はシャンパーニュのフリーフローのコースをお願いしている。
ピエール・ミニョンが造る、レ・ビュル、ドミニク・ブシェ。
レ・ビュルは”泡”という意味。
ピエール・ミニョンは小さな造り手だが、そのシャンパーニュはエリゼ宮、ホテル・クリヨン、トゥール・ダルジャンにも採用され、ほとんどが業務用に消費されている。
そのピエール・ミニョンがドミニク・ブシェのために造る特別なキュヴェが五つあり、その内の最も新しいキュヴェなのだそうだ。
最初のグラスはとても冷えていて、切れが良過ぎて果実味が少なく感じた。
二杯目は新しいボトルを抜栓したので温度が少し高く、豊かな果実味と共に活き活きとした酸とのバランスが素晴らしい。
セパージュはピノ・ムニエが90%で、残りがシャルドネとピノ・ノワール。ピノ・ムニエは少し高めの温度で飲んだ方が美味しいようだ。
ミュズレをいただいたので、コレクションに加えておこう。
エチケットにはドミニク・ブシェの名前しかなかったが、ミュズレはピエール・ミニョンの名前になっている。
アミューズ・ブッシュは、グジェール。
チーズたっぷりのグジェールが美味い。
栗のヴルーテ、ノワゼットの香り。
パンも届く。
美味いのでお代わりして食べてしまう。
前菜は、フォアグラ。
添えられた無花果との相性が好い。
ブリオッシュに載せて食べるフォアグラは最高だ。
魚料理はサーモントラウト。
軽く燻製を掛け、ミキュイで仕上げられている。
合わせるのは、ドライベルモットのソース。
生の食感を残したサーモントラウトは口の中でとろける美味しさ。
サーモントラウトとは、海で養殖できるように改良されたニジマス。
「シャンパーニュに良く合って美味しいわね」と彼女。
「シャンパーニュはもう二本目を飲んでいるよ」と私。
「それなら酔ってしまう前に白も飲みたいな」と彼女。
出された白ワインは、ロワール、トゥーレーヌのドメーヌ・ミショーが造る、トゥーレーヌ・シュノンソー、エクラ・ド・シレックス、2016年。
フレッシュなグレープフルーツや青リンゴの香り。
ふくよかな果実味、シレックス土壌由来の活き活きとしたミネラル。
これは上質のソーヴィニヨン・ブランだ。
彼女と過ごす、銀座の『レ・コパン・ドゥ・ドミニク・ブシェ』での楽しい夜は続きます。















