六本木のイタリアン、『ラ・スフォリーナ』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
前菜は、二人とも天草産鮮魚のカルパッチョ。
パプリカの色が鮮やか。
今日の魚はカンパチ。
引き締まった身は歯応えがあって美味い。
赤ワインはボトルで注文。
イタリア、ピエモンテ州のカッシーナ・フォンタナが造る、ランゲ・ネッビオーロ、2015年。
ピエモンテ州で6代に渡る家族経営のワイナリーで、ぶどうはネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラのみを栽培。
裏のエチケットには、色々な情報が記載されている。
ネッビオーロ100%
収穫は2015年9月28日
瓶詰は2017年5月10日
飲み頃温度は16~18℃
無濾過
色合いは淡いルビー色。
口に含むと、タンニンが前面に出てかなり硬い。
しばらく空気に当てていると、ダークチェリーやラズベリーの香りが立ってきた。
タンニンも円やかになり、プルーンやブラックベリー、スミレのニュアンスが現れる。
伝統的な造りの素晴らしいネッビオーロだ。
パンも届く。
プリモ・ピアットはタヤリンを選択。
そして、白トリュフを別料金で注文。
予約時に白トリュフをお願いしておいた。
白トリュフの季節になると、ここに毎年食べに来るのだ。
店長さんが彼女のタヤリンにたっぷり摩り下ろし、次に私のにかけてくれた。
彼女が、「白トリュフ大好きなんです。この白トリュフは香りが素晴らしいですね」と店長さんに話しかける。
「お店で一番良い白トリュフを確保しておきました」と答えると、さらに彼女のタヤリンに振りかける。
そして、そのままテーブルを離れてしまった。
あれ、私に追加は・・・と思ったが、彼女の嬉しそうな笑顔で満足することにする。
白トリュフとタヤリンの組み合わせは最高に美味い。
彼女のセコンドピアットは、ホロホロ鳥と栗のホロカッセ。
ホロホロ鳥が驚くほど大きい。
私のセコンドは、阿蘇放牧豚のグリル。
この豚も大きい。
中はまだ赤味が残る焼き加減。
素晴らしく美味い。
セコンドを食べ終えると、口直しのグラニテ。
ドルチェは二人とも同じものを選んだ。
洋梨のタルト、ジャンドゥイヤのジェラートを添えて。
洋梨は今が旬。
ジャンドゥイヤは、ヘーゼルナッツのペーストを練り込んだチョコレート。
食後のコーヒーは、アメリカーノ。
濃厚なイタリアン・ローストがいっぱいになったお腹を癒してくれる。
「今日は白トリュフを食べることが出来て幸せ」と彼女。
「今日の料理もワインも美味しかったね。そして君は何時も通り素敵だよ」と私。
以前はイタリア人の女性スタッフが二人居たが、今日は一人だけ。
気が付けばもう三時をだいぶ過ぎていて、最後の客となってしまった。
店長さんに今日のお礼を述べ、店をあとにする。
天気が良く暖かい日はテラス席も気持ちが良さそうだ。
彼女と六本木の『ラ・スフォリーナ』で過ごす、楽しいランチでした。