高田馬場にあるアブルッツォ料理のお店、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
赤ワインはボトルで注文。
アブルッツォのワインとくれば、モンテプルチアーノ。
チアヴォリッチが造る、アンチッラ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、2017年。
このモンテプルチアーノ、前回飲んだものより果実味もタンニンも強い。
前回のは洗練されていたが、こちらのは重厚感がある。
彼女は前回の方が好きとのことだが、私はこれも好きだ。
色合いはかなり濃いが、割と綺麗なワインアートが現れた。
アブルッツォやプーリアのワインにはアルコール度数が高いものが多く、このワインもアルコールアタックを感じる。
キハタとアンコウの串焼き、アスパラガスとビーツ添え。
香ばしい香りが食欲を誘う。
キハタもアンコウも底魚なので、身がプリプリに引き締まっている。
量が少なく見えたが、串から外し二人の皿に取り分けると結構なヴォリュームがある。
フォカッチャも届く。
これが美味い。
仔羊のアロスティチーニ。
仔羊の串焼きが5本。
前回は骨付き仔羊肉のグリルを食べたので、今回は別のラム料理を選んだ。
何だかイスラムの国の料理のようだと思ったが、スパイシーではなく、ラムの旨味を感じるシンプルな味付け。
ドルチェはこのお店の人気メニューをふたつ頼んだ。
これはマイェッラ。
そしてもう一つは、チャッチャコーラの巣。
ジュゼッペさんがスプーンで卵のような菓子をコンコンと叩いて割ってくれる。
なかから現れたのは、まさに卵の黄身と白身のようなお菓子。
マイェッラも割ってみると、こちらも中は玉子のようになっている。
アブルッツォの方達は玉子がお好きなようだ。
彼女と半分ずつ取り分けて味わう。
ジュゼッペさんが、お手製のリモンチェッロを持って現れた。
「続けて来てくれてありがとう。これ、私が作ったリモンチェッロ、飲んでみて」とのこと。
ジュゼッペさんは彼女にはイタリア語で話すが、私には日本語。
これは美味い。
彼女は以前、西麻布のプーリア料理のお店、『アンティキ・サポーリ』で食後にリモンチェッロを飲み過ぎ、酔って気持ちが悪くなったことがあるので、今夜は一口味見しただけでグラスを私にくれる。
〆はセガフレードのコーヒー。
今夜の料理もドルチェも美味しかった。
ジュゼッペ・サバティーノさん、お世話になりました。
彼女と過ごす、高田馬場の夜は楽しく更けていきました。