根津での”ちぃ散歩”の続き。
根津神社に参拝した後は、裏参道を抜けて坂を下り、不忍通りを千駄木へ。
ちぃさんと向かった先は老舗の蕎麦屋、『大島屋』。
店の前には、「谷中 大島屋」の石柱。
一階は駐車場で、店は二階にある。
蕎麦屋で日本酒を飲むのが好きだ。
第一に、居酒屋に較べて騒々しくない。
第二に、酒の肴が美味い。種類は多くは無いが、蕎麦味噌、海苔、とろろ、出汁巻き玉子、天麩羅、これだけあれば十分だ。
第三に、だからどうだと言う訳ではないが、江戸時代は酒を飲む場所といえば、それは蕎麦屋だった。
おや、暖簾が風で巻きあがっている。
店の中を覗くと、法事帰りの地元の方々がお酒を酌み交わしている。
喪服の客が店の半分を占めているので、店内の撮影は控え、部屋の隅にある錦鯉が泳ぐ池をパチリ。
まずは、日本酒を飲むことに。
「冷酒は何がありますか」と聞くと、「そこの冷蔵庫に入ってるから好きなのを選んで」とのこと。
そこで冷蔵庫を開けて選んだ酒は、石川県加賀市の松浦酒造が醸す、獅子の里、超辛 純米酒。
店主がグラスにどぼどぼと冷えた獅子の里を注いでくれる。
グラスが大きいのが嬉しい。
”今日も事なし凩(こがらし)に酒量るのみ”は、山頭火の句。
ちぃさんと、今日何度目かの乾杯。
「酒の肴のメニューを見せて下さい」とお願いすると、「はい」と出されたのがこのお品書き。
価格が入っていない。
そう言えば、、酒の値段もどこにも書かれていない。
「お勧めは」と聞くと、「わさび芋」とのこと。
二人に取り分けてもたっぷりの量がある。
粘りが強いとろろ芋は山葵が効いている。
店主のお勧めだけあって美味い。
玉子焼き。
焼き立てで、ふわふわとろとろ。
「蕎麦味噌はありますか」と聞くと、「うちは焼き味噌だけど、その方がずっと美味しいよ」と店主。
へらに蕎麦味噌を塗り、火で炙ったもの。
これが香ばしくて美味しく、酒が進む。
二杯目の酒は、新潟県魚沼市の八海醸造が醸す、八海山の普通酒。
普通酒でも、麹米と一部の掛け米には五百万石が使用され、精米歩合は60%。
今度は女将さんが注いでくれたが、店主よりもちょっと量が少ない。
酒飲みはこんな細かなことも気になるものだ。
蕎麦屋なので、〆はもり蕎麦。
お腹は空いていないので一枚の蕎麦を二人で分けて食べる。
人気の蕎麦屋だけあって、美味い。
店主が蕎麦湯を届けてくれる。
結局、もり蕎麦以外の価格は不明だが、店主が言う金額を支払い、店主に見送られて店を出る。
地元の人がほとんどのお店では、誰も料理や飲み物の値段を気にしないのだろう。
高くもなく、安くもなく、妥当なレベルの価格だった。
ランチとディナーの間の中途半端な時間に食べてしまった。
実は行きたいお店がもう一軒あるのだ。
千駄木・根津での”ちぃ散歩”は続きます。















