羽田空港で遊歩さんを見送った後、東京駅に取って返し、八重洲に向かう。
友人達との待ち合わせ場所は、『ダバ・インディア』。
南インド料理の人気店だ。
店の前には、空席待ちの長い列。
私達はノムリエさんが予約を取っておいてくれたので、待ち時間なく入店。
店内には思ったよりも席数があるが、完全な満席。
この活気を見ると、人気店であることが良くわかる。
厨房は思いのほか狭い。
中に居るのは全員インド人。
フロアースタッフは、インド人と日本人が半々といったところ。
まずはドラフトビアで乾杯。
名古屋から来られたなぎささんを歓迎するために集まったメンバーは、しづちゃん、シンさん、ノムリエさんと私。
注文はノムリエさんにお任せ。
従って、出てきた料理の名前はわからないものが多い。
いや、ノムリエさんが説明してくれるのだが、すぐに忘れてしまう。
これはパパドとマサラドーサとサンバルカレー。
マサラドーサはポテトの香味炒めを包んだクレープ。
ブサンバルカレーとココナツチャツネがついてきた。
タンドリーゴビ。
鶏肉かと思ったら、カリフラワーの香味焼だった。
皿に取ってみると、確かにカリフラワー。
ベジタリアン大国の料理だけある。
ビールの後は、インドワインで乾杯。
かと思ったら、インドの会社が南アフリカで造るワインだった。
キングフィッシャー、ボヘミア、サウス・アフリカ、シュナン・ブラン/シャルドネ、2014年。
キングフィッシャーはカワセミのことで、インドでゴルフをしていると池でよく見かける。
キングフィッシャーはインド最大のビールメーカー、ユナイテッド・ブリュワリーズ(UBグループ)の商標で、インドを訪問したことのある人なら必ず目にするブランド。
イギリスのウイスキー・メーカーホワイト&マッケイも傘下に置き、一時はキングフィッシャー航空も運行していた。
UBグループがワインを販売し始めたとは知らなかったが、酒類製造・販売会社なので当たり前のことではある。
セパージュは、シュナン・ブラン80%、シャルドネ20%。
チーズクルチャ。
土窯で焼いたインド風ピザはチーズが濃厚で美味い。
地鶏のタンドリーチキンとチキンティッカ。
タンドリーチキンはスパイスに漬け込んだチキンの土釜焼き。
チキンティッカはピリ辛の骨なしタンドリーチキン。
ラム肩肉のバカラバブ。
ラムとはいっても、肉の臭いは結構ある。
羊好きには美味しい香りだが、苦手な人には無理かもしれない。
バカラバブはガーリックとクミンを効かせて焼かれている。
これにミントソースをつけて食べると美味い。
ムング豆のドーナッツ。
これもベジタリアン大国インドならではの料理。
ここで再びワインで乾杯。
二本目は私が好きなグローヴァー・ザンパのワイン。
ビジャイ・アムリトラジ、リザーヴ・コレクション、ヴィオニエ、2013年。
グローヴァーはインドに400以上あるワイナリーの中で、私が一番好きなヴィンヤードだ。
以前はグローヴァー・ヴィンヤーズだったが、ザンパを吸収合併してグローヴァー・ザンパになった。
ここで書くと長くなるので、興味のある方は以下の過去記事を参照願いたい。
⇒ 今夜のお家ワイン、グローヴァー、カベルネ・シラーズ、アート・コレクション、インド
ビジャイ・アムリトラジは、1970~80年代に活躍したインドを代表するプロ・テニス・プレーヤー。
グローヴァーのワインはインドに行く度に購入していたので、数十本は飲んでいるが、このワインは初めて。
いよいよカレーが登場。
タミルの魚カレー。
タマリンドソースに白身魚が入ったカレー。
海老と魚のシャクティマサラ。
スパイスとココナッツが効いている。
バスマティライスも届く。
インドの最高級の香り米なのだそうだ。
飲んだあとのカレーは美味い。
〆は、ラッサムスープ。
トマトやタマリンドを、黒胡椒やニンニクで味付けして煮込んだスープ。
連日飲み続けているので今夜は疲れていたが、南インド料理で回復したようだ。
なぎささんを歓迎する楽しい宴は場所を変えて続きます。