私が大好きなフレンチで、友人達とディナーを楽しむことに。
でもその前に、アペロの時間。
ちぃさんと広尾駅で待ち合わせると、『カフェ・デ・プレ』に向かう。
このお店との付き合いは長い。
開業は1993年、カフェブームの火付け役となった。
『カフェ・デ・プレ』は一度店を閉じ、『キャーヴ・ド・ポール・ボキューズ』になった。
その後、店は『ソムリエズ・ハウス』となり、そのお店も閉じて長い間使われていなかった。
そして嬉しいことに、『カフェ・デ・プレ』として昨年、再オープンしたのだ。
お店はパリのエスプリを感じるような素敵な造り。
至る所にロートレックの絵画、”アンバサドールのアリスティード・ブリュアン”が使われている。
ディナーの前やあとに、ここで過ごすのが好きだ。
夕方早い時間だが、店内はほとんど満席。
サフランさんがいらっしゃらないか、無意識のうちに店内を見回す。
一つだけ空いたテーブルがあり、幸いなことに待ち時間なしで座ることができた。
近くで夏祭りがあるようで、店の前を浴衣姿の女性達が行き交う。
大好きなワインを見つけ、即注文。
ロワールのアルフォンス・メロが造る、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、シャルドネ、2009年。
この2009年が残っているとは驚き。
サンセールで19代続く名門、アルフォンス・メロが、サンセールとシャブリの中間にあるコトー・シャリトワで造る特別なシャルドネ。
熟成が進み、濃い黄金色。
熟した洋梨、グレープフルーツのニュアンス。
熟成からくるエステル香も心地良い。
ちぃさんと乾杯。
お供には、ナッツ盛り合わせを注文。
二杯目も好きなワインを注文。
同じくアルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ムシエール、2010年。
サンセールのピノ・ノワールだ。
アルフォンス・メロはサンセール最大の造り手で、その発展の礎となったのが、サンセールの丘の最上部に位置する最良の畑、ラ・ムシエール。
透明感のあるルビー色。
クリアーな酸と活き活きとしたミネラルを持つ素晴らしいピノ・ノワールだ。
再びちぃさんと乾杯。
あれ、注文していないのにまたナッツが届く。
二つ目はお店からのプレゼント。
ふと窓の外に目をやると、なんとそこにはきゅーちゃんと茶目子さん。
急いで店を出て、四人でディナーのお店に向かう。
今夜のディナーの場所は、西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』。
白亜の一軒家フレンチである。
ここは平松さんが『ひらまつ亭』を開業した想い出の場所のすぐお隣。
ひらまつグループ創業の地に建つ特別なレストランなのだ。
二階のレセプションに続く白大理石の階段を上ると、踊り場で何時もの母子像と天使像が迎えてくれる。
今夜のメンバー6人がほぼ同時に揃い、二階からレトロなエレベーターで三階のメインダイニングに向かう。
開店と共に入店したので、他に客は居ない。
一時間もすると、休日だと言うのに多くの客でほとんどのテーブルが埋まってしまった。
気が付くと、茶目子さんがセラーに案内されている。
私はこのお店に数十回は来ているが、考えてみるとセラーに入ったことが無い。
急いで茶目子さんの後を追い、セラーに入る。
好きなワインが並び、目の毒。
今夜は、メインダイニングの奥の個室を用意してもらった。
今夜のメンバーは、きゅーちゃん、すみれさん、ちぃさん、茶目子さん、りりかさん、そして私。
さあ、素敵なディナー会の始まりです。