西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
今夜は、イル・ド・フランスの郷土料理を楽しむ企画。
白ワインは、大好きな造り手のもの。
コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2009年。
クローディ・ジョバールはブルゴーニュで注目の女流醸造家。
自らのドメーヌを運営すると共に、ブルゴーニュを代表するネゴシアン、ルモワスネの醸造責任者を務めている。
美しい黄金色。
素晴らしい熟成感。
熟した洋梨、アプリコット、ナッツ、バターのニュアンス。
酸とミネラルがあるので、過度に重くない。
何度飲んでも美味しいシャルドネだ。
高知県産姫ダイのポワレ、ノワイリー酒風味。
肉厚の姫ダイがジューシーで美味い。
幅広のパスタが使われているので、まだ魚料理なのだが結構お腹がいっぱいになってきた。
赤ワインは、ハウス・ワイン。
ローヌのファミーユ・ペランが造る、ヴァントゥー、ラ・ヴィエイユ・フェルム、2014年。
ファミーユ・ペランは南ローヌを代表する造り手で、シャトー・ドゥ・ボーカステルのオーナーとしても有名。
ベリー系の華やかな香り。
果実味とタンニンのバランスが良い。
セメントタンクで発酵後、オーク樽で10ヶ月熟成されている。
セパージュは、グルナッシュ50%、シラー20%、カリニャン15%、サンソー15%。
鹿児島県産薩摩赤鶏のロースト、ヴィネガー風味。
薩摩赤鶏は、抗生物質を含まないハーブや麦を加えた植物性タンパク質飼料で長期間を掛けて育てられるブランド鶏。
切り分けて皿に盛られた鶏にソースが掛けられる。
これは彼女の皿。
そして私の皿。
美味しいが、ヴォリュームが半端ない。
健啖家の彼女も食べきれないようで、一切れ私の皿に移す。
赤鶏のお供は、マカロニグラタン。
これは一人一皿。
私は完食したが、彼女はマカロニ数本でギブアップ。
デセールは、ご自由にお取りくださいとのこと。
三種類ある。
お腹は既にはち切れそうなのだが、食いしん坊の悲しい性、三種類とも皿に盛ってしまう。
アメリカンチェリーのムース。
クレームブリュレ。
パリブレスト、リング状のシュークリーム。
取る時に滑って崩してしまった。
彼女のために皿に取ったのだが、これを見て「自分で取るからそれは貴方が食べて」とのこと。
「美味しかったけど、量がありすぎたわね」と彼女。
「今夜は流石に食べ過ぎたみたい。ノルマンディーやリヨンの人は大食いだと聞いていたけど、イル・ド・フランスの人もそのようだね」と私。
坂元支配人に見送られ、店をあとにする。
あまりにお腹がいっぱいなので、車には乗らず、六本木ヒルズまで歩く。
食事にゆっくり時間を使ったので夜は既に遅く、66プラザに人影はまばら。
成城石井に立ち寄り、彼女のサラダをいっぱい購入。
彼女と過ごす西麻布~六本木の食べ過ぎの夜は、楽しく更けていきました。