銀座のイタリアン、『アルジェント ASAMI』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュ、プイィ・フュメ、コート・カタラン・ブランを飲んだあとは、ボルドーの赤。
オー・メドックのシャトー・ベルナドット、2006年。
ポイヤックの第2級格付けのグラン・クリュ、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドが所有するシャトーで、”プティ・コンテス”と呼ばれている。
ブラックベリー、プラム、カシス、そしてビターチョコレートやコーヒーのニュアンス。
タンニンは滑らかで、全体的にエレガントな仕上がり。
2006年のセパージュは左岸にしてはメルローの比率が高く、カベルネ・ソーヴィニヨン54%、メルロー46%。
なるほど、このシルキーな感触は多めのメルロー由来だったのか。
2006年と12年近い熟成を経ているが、エッジに退色は見られず、まだまだ若々しい。
樽熟成期間は12~18ヶ月で、新樽比率は33%。
山形県産黒毛和牛肩ロースのアッロスト、薫香と濃厚な根菜を添えて。
のはずだが、肝心の肉が見当たらない。
スモークをかけながら肉が運ばれてきた。
ガラスの蓋を取ると、薫香がテーブル上にふわりと広がる。
肉片をまず彼女に、そして私の皿に盛り付けてくれる。
根菜は、人参、紅心大根、牛蒡、蓮根。
ソースは、牛蒡と酢橘のソース。
意外な組み合わせが面白い。
ドルチェは、旬苺、あまおうのデコラツィオーネ。
でも出されたのは、大きな真っ黒な塊。
熱々の苺のソースが掛けられる。
するとチョコレートが溶け、中からはバニラアイスクリーム。
バニラアイスクリームとチョコレートと苺のソースとくれば、美味しくないはずが無い。
「浅見さんの名前になって初めての訪問だけど、浅見シェフ、今夜は渾身の料理だったわね」と彼女。
「うん、スケールが一回り大きくなった気がするね。帰りに浅見さんに素晴らしかったと伝えることにしよう」と私。
ビスコッティーニは、浅見シェフお気に入りの”花摘み”。
ビスコッティは二度焼した硬い焼き菓子だが、ここでは柔らかい焼き菓子やゼリーやトリュフチョコレートが棒に刺さって出される。
8階に降りると、篠﨑支配人に新設された個室を案内してもらう。
どの個室も使い勝手が良さそうだ。
この部屋も6~8人での会食に丁度良い。
篠﨑支配人と浅見料理長に見送られ、店をあとにする。
今夜もいっぱい食べ、いっぱい飲んだので、銀座を少し散策。
東京交通会館の先には、東京駅八重洲口の再開発ビルが見えている。
有楽町駅前で、何かのイヴェントがあったようだ。
何時ものように、マロニエ通りをぶらぶら。
マックスマーラは相変わらずのモノトーン。
シャネルはマネキンも素敵。
「これなんか好いんじゃない」と私。
「もうこんなミニは着ないわよ」と彼女。
ルイ・ヴィトンは若者向き。
足元がスニーカーなのが面白い。
彼女と過ごす銀座の夜は素敵に更けていきました。




















