3月末のこと、彼女と六本木で待ち合わせ。
ヒルズ前で車に乗り込み、西麻布に向かう。
今夜のお店は、白亜の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
毎月のように訪問しているフレンチだ。
何時ものように母子像と天使の像に迎えられ、緩やかにカーヴを描く白大理石の階段を上る。
二階のレセプションの生花は、桜。
華やかな雰囲気を醸し出している。
レセプションで坂元支配人に迎えられ、顔馴染みのスタッフに案内されてレトロなエレベーターでダイニング・ルームに向かう。
今夜のダイニング・ルームは、地下のホール。
先客が居るので、テーブルの撮影は控える。
昨年の改装で、シェードに覆われたシャンデリアが加えられている。
私達のテーブルは、ホールの奥の中央、マントルピースの前。
マントルピースの上には、これも改装で新たに加えられた絵画が掛けられている。
さて、今夜はどんな料理に出会えるか楽しみだ。
ソムリエの金倉さんが歓迎のスパークリングを注いでくれる。
今夜のワインについて、色々と意見交換するのも楽しい。
飲んでいるのは、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。
ヴーヴ・アンバルはクレマン専業メゾンで、ブルゴーニュで最大のクレマンの造り手。
第一の前菜は、新玉葱のブランマンジェ、ズワイガニのクネル。
新玉葱のブランマンジェは香りが良く、滑らか。
上には北海道産のズワイガニのクネルがのせられている。
添えられているのは、鹿児島産の筍。
その上には、フリットにされた菜の花。
熱々のパンが美味い。
バターは、『ひらまつ』のイニシャル入り。
白ワインは、ルーション地区のスター・ドメーヌ、ドメーヌ・ゴビーが造る、コート・カタラン・ブラン、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2009年。
素晴らしい熟成感。
完熟した蜜リンゴ、アプリコット、そして強いミネラルと樽香。
セパージュは、マカブー40%、グルナッシュ・ブラン25%、シャルドネ15%、グルナッシュ・グリ10%、カリニャン・ブラン10%。
第二の前菜は、ホワイトアスパラガスのグラティネ、フォアグラのクルトン。
ホワイトアスパラガスはフランス、ロワール産。
クルトンに見立てたフォアグラは、角切りにされている。
トリュフの香りが心地良い。
西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。