六本木ヒルズで「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞したあとは、場所を移してディナー。
映画が終わると、外は既に夜の帳に覆われている。
六本木ヒルズの足元を、六本木交差点方向に。
茶目子さんをご案内したのは、ベトナム料理の『シクロ』。
ピラミデ・ビルにオープンした時から何度も訪問しているが、今は近くのビルに移転している。
茶目子さんは、こちらのお店に一度来たことがあるとのこと。
以前の店とは雰囲気も変わり、店も狭くなっている。
個室もあるので、使い勝手は良さそう。
『シクロ』とは、自転車のこと。
店内には小さな自転車の置物が幾つも置かれている。
乾杯はドラフト・ビア。
食べ過ぎたランチからまだ4時間しか経っていないので、お腹はあまり空いていない。
でも、冷えたビールが美味い。
ビールのお供は海老せんべい。
ベトナムやタイの屋外の席でこれを食べるときは、急いで食べなければならない。
そうしないと、湿気で柔らかくなってしまうのだ。
二種のベトナム・ソーセージ。
海老と豚肉の生春巻き。
たっぷりソースを掛けて食べると美味い。
蒸し鶏とキャベツのサラダ。
私が取り分けたが、キャベツが元気なので飛び跳ねて苦労した。
この蒸し鶏、ジューシーで美味い。
前菜のお供は、スパークリング・ワイン。
イタリア、エミリア・ロマーニャ州のグルッポ・チェヴィコが造る、ラルス、スプマンテ、キュヴェ・ブリュット。
ラルスはラテン語で、カモメの意味。
爽やかな辛口。
ぶどうはトレッビアーノで、シャルマー方式で造られている。
美味しいのでガブガブ飲んでしまう。
このスプマンテを飲むのは三度目。
最初は広尾の『ナッツ東京』、二度目は神楽坂の『カーサ・ウオキン』。
海老トースト。
スイートチリソースが良く合う。
スプマンテの次は、チリの白ワイン。
ロングカントリー、シャルドネ、2017年。
チリのセントラル・ヴァレーのワイン。
少し薄いが、がぶ飲みするには充分。
エチケットに描かれているのはチリの地図のようだが、確かにチリはロングカントリーだ。
豚肉と野菜の甘酢炒め。
要するに、酢豚。
これがなかなか美味い。
赤ワインも同じブランド。
ロングカントリー、カベルネ・ソーヴィニヨン、2017年。
果実味や熟成感を云々するワインではないが、2017年でこの仕上がりは充分。
赤のエチケットではロングカントリーが縦になっているので、チリの地図であることがよくわかる。
骨付き鶏腿肉の唐揚げ。
皮はパリッと揚げられ、身は柔らか。
チャー・カー・ハノイ。
チャーは揚げる、カーは魚の意味。
ハノイの名物料理で、南のホーチミン等には無い料理。
白身の淡水魚香草で揚げ、ブン(ライスヌードル)と共に食べる。
今夜使われている魚は、キャット・フィッシュ。
ここで、再度スプマンテ。
たっぷり食べて飲んだあとのスプマンテは美味い。
チャー・カーで終わりかと思ったら、更にコムガーが出される。
コムガーはホイアンの名物料理で、鶏の出汁で炊いたご飯と鶏を合わせて食べる、ベトナムのチキンライス。
茶目子さんの食後の飲み物は、アジアン・モヒート。
ルモアイ・ベースのモヒートだ。
そして私は、ルモアイのオン・ザ・ロックス。
ルモアイは、うるち米で造られた蒸留酒。
デザートは、ベトナムのプリン。
今日は、ランチもディナーも食べ過ぎ飲み過ぎ。
それでも、二人ともしっかり自分の脚で店を後にすることができた。
ランチ、映画、ディナーを楽しんだ、西麻布と六本木の一日でした。