先月の事、彼女と銀座の何時ものフレンチで待ち合わせ。
有楽町から銀座二丁目方面に向かう。
東京交通会館は年末年始ヴァージョンの派手なイルミネーションが外され、何時もの照明に戻っている。
何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』がある『マロニエゲートギンザ1』に到着。
今年は既に5度目の訪問。
昨年の14回を抜きそうな勢いだ。
今年、ポール・ボキューズさんが亡くなられたのは悲しい出来事だった。
そのため、ポール・ボキューズさんのお店を訪問することが一層増えたことは事実だ。
何時もの通り、開店と同時に入店したので広い店内に客はまだ居ない。
窓の外には、有楽町の丸井と東京交通会館。
カウンター上のディスプレーが今までとは違っている。
三月から、ランチョマットやカトラリーのセッティングが変わっている。
サービス向上の改革が行われたのだそうだ。
バゲットも変更となった。
新しいバゲットもフランス本店で作られ、冷凍で輸入されているのだそうだ。
数種類試し、これが一番美味しいということで変更したそうだ。
彼女が到着し、席を立って椅子を引いて待つ。
二人が着席すると、ソムリエの大友さんが歓迎のアペリティフを届けてくれる。
今夜のアペリティフは、ベルガモットのカクテル。
ベルガモットはイタリアの柑橘類。
アールグレイは、ベルガモットの香りを付けた紅茶である。
ベルガモットのピューレを割っているのは、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。
ノルウェー産スモーク・サーモン、爽やかなアネット風味のサワークリーム、キュウリのジュリエンヌ。
スモーク・サーモンの風味が生きている。
白ワインは、クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2012年。
グラーヴのトップ・シャトー、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家がソーテルヌで造る辛口。
薄いレモンイエロー。
香りはグレープフルーツや白い花で、ソーヴィニヨン・ブランの特徴が前面に出ている。
口に含むと、トロピカルフルーツ、蜂蜜、ビターオレンジのニュアンス。
酸味とミネラルもしっかりと持っている。
セパージュはセミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
最後のアッサンブラージュの際に、小量の貴腐ワインが加えられているそうだ。
北海道産帆立貝のポワレ、グリーン・アスパラガスとモリーユ茸添え。
泡の下には、プリプリの帆立貝のポワレ。
モリーユ茸をクリームで煮込み、泡立てられている。
モリーユ茸は二人の好物。
この香りがたまらない。
銀座の『ブラッスリー ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。