恵比寿で彼女と待ち合わせ。
車で向かった先は、代官山にある大邸宅をそのまま使ったイタリアン、『リストランテ ASO』。
旧山手通りに面した部分は、『カフェ・ミケランジェロ』。
この奥に、樹齢300年の欅の大木に囲まれて、『リストランテASO』がある。
旧山手通りに面したエントランスには、両方の店の銘板。
この通路をずっと奥に進むと、『リストランテASO』のレセプションがある。
屋敷内を奥に進み、ホールに至る。
既に何組もの客がテーブルについている。
部屋の中央の奥、マントルピースの前が、私達の何時ものテーブル。
何時もの絵皿が迎えてくれる。
今夜はどんな料理とワインに出会えるか楽しみだ。
歓迎のシャンパーニュは、ドゥラモット、ブリュット、プワー・ヒラマツ。
ル・メニル・シュール・オジェ村に本拠地を置く、1760年創業の名門メゾン。
そのドゥラモットが『ひらまつ』のために造る、スペシャル・キュヴェ。
爽やかな辛口でありながら、後味には深い熟成感。
36ヶ月の熟成を経てリリースされている。
セパージュは、コート・デ・ブランのシャルドネが50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。
シャンパーニュのお供は・・・、グジェールと呼んで良いのだろうか。
イタリアンのお店だが、シャンパーニュが出されると料理もフレンチと勘違いしてしまう。
ここのホイップバターが好きだ。
パンがどんどん進んでしまう。
帆立貝とフォアグラのソテーと白アスパラガス、サルサ・ザバイオーネと焦がしバターの泡。
フランス産のホワイトアスパラガスに掛けられているのは、オランデーズソース。
黒トリュフとザバイオーネの香りが交じり合い、食欲を掻き立てる。
白ワインは、ロワールのドゥ・ラドゥセットが造る、プイィ・フュメ、2009年。
ラドゥセットは200年以上の歴史を持つ名門で、ロワール地方最大の造り手。
活き活きとした果実味、シャープな酸味、長い余韻。
これぞ良質のソーヴィニヨン・ブランという造りだ。
彼女はラドゥセット男爵が造る最高キュヴェ、バロン・ド・エルがお気に入りなのだ。
光にかざすと、天使のような光が現れた。
キリストの再臨を連想させる光だ。
代官山のイタリアン、『リストランテ ASO』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。