東京ミッドタウンのシャンパーニュの聖地、『六本木テラス フィリップ・ミル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
肉料理は、香ばしく焼き上げた仔羊鞍下肉、季節の春野菜、シンプルなジュ・ソース、クレソンのクーリと共に。
仔羊は、56℃で1時間半グリル。
ソースは仔羊のジュ。
そしてクレソンのピュレ。
野菜は、タケノコ、ソラマメ、蕪、菜の花。
合わせて飲んでいるワインは、シャトー・ロワラン、サンテミリオン、グラン・クリュ、2009年。
デセールは華やかな春の装い。
旬の苺、”夢苺”のコンポジション。
苺のソースが注ぎ込まれる。
苺尽しのデセール、文句なく美味い。
ディジェスティフは、南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランが造る、ミュスカ・ボーム・ド・ヴニーズ、2010年。
ミュスカ・ボーム・ド・ヴニーズは、南ローヌの白ワインのA.O.C.。
上品な果実の甘さを持つ素晴らしい酒精強化(フォーティファイド)ワインだ。
ワインの発酵途中にブランデーを加えて発酵を止め、甘さを残している。
このため、ヴァン・ド・ナチュレルと呼ばれている。
ミニャルディーズも美味しそう。
「やっぱりフィリップ・ミルの料理はお洒落で美味しいわね。今夜もありがとう」と彼女。
「藤田シェフに今夜の感想とお礼を言うことにしよう」と私。
「それにワインの選択も素晴らしかったわ」
「エグゼクティブ・ソムリエの椨さんにもお礼を言わなくちゃね」
藤田シェフと椨ソムリエに見送られ、店をあとにする。
時間が遅いので、ガレリア内に客はほとんど居ない。
地下に降りると、中央通路を突き当りまで進み、『プレッセ・プレミアム』に入店。
ここは24時まで開いていて、深夜でも商品が豊富なのだ。
何時もの通り、彼女はサラダを大量に購入。
私は大きなビニール袋を持ち、軽やかに歩く彼女と共に帰り道を急ぐ。
彼女と過ごす六本木の夜は、素敵に更けて行きました。