東京ミッドタウンのシャンパーニュの聖地、『六本木テラス フィリップ・ミル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
前菜は、燻製香る兵庫県産蛍烏賊、プティポア、ピンクグレープフルーツとミントのアクセント。
プティポア、グリーンピースのクリームの渦の中に蛍烏賊が囚われてしまった。
エディブルフラワーが色彩にアクセントを加えている。
ピンクグレープフルーツとミントのソースが蛍烏賊に合って美味い。
白ワインは、グラーヴのシャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル、2012年。
このワインを飲むのは二度目だが、とても美味しかった記憶がある。
華やかな柑橘系の香りに樽香、熟成香が混じる。
口に含むと、パイナップルやカリンのニュアンスに、強い熟成感。
香りにはソーヴィニヨン・ブランが前面に出ているが、味わいにはセミヨンの熟成感が出ている。
セパージュはソーヴィニヨン・ブラン60%、セミヨン40%で、樽熟成期間は11ヶ月。
ダウンライトに当てて見ると、綺麗なグラスアートが現れた・
これが赤ワインなら火の鳥なのだろうが、白ワインなので天に飛翔する白い鳳凰といったところか。
宮城県産天然平目とジャガイモのグリエ、ポアローのエチュベ、ソース・シャンパーニュとキャビア。
低温調理された平目は、旨味が詰まってとろりと柔らかい。
キャビアの塩味がアクセントとなっている。
ジャガイモのグリエには、柔らかなポアロー葱のエチュベが添えられている。
ソース・シャンパーニュとは、さすが『フィリップ・ミル』。
赤ワインはボルドー右岸、シャトー・ロワラン、サンテミリオン、グラン・クリュ、2009年。
今夜は、白はグラーヴ、赤はサンテミリオンとは、ボルドーの王道。
ロワランとは、王家の庭園という意味。
不透明な、微かに紫を帯びた深紅。
カシスやプルーンといった黒果実の香り。
樽由来のバニラや、バラのニュアンスも感じる。
ベルベットのような濃厚なタンニン。
とても強いが、それでいてエレガントな仕上がり。
セパージュは、メルロー80%、カベルネ・フラン20%。
濃く不透明なため、綺麗な模様が写らない。
ステムの陰に妖しいピンクが現れているのは不思議。
『六本木テラス フィリップ・ミル』の特徴の一つは、この広いテラス。
オリーブの樹が植えられ、その横にテーブルが並ぶ。
テラスからダイニング・ルームが綺麗に見える。
春になったら、ここでシャンパーニュを飲むと楽しそうだ。
ミッドタウン・ガーデンの芝生広場には、スケート場が開設されている。
テラスに出ると、流石に寒い。
ダイニング・ルームに戻り、食事を続けることにしよう。
東京ミッドタウンの『六本木テラス フィリップ・ミル』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。