先月のこと、彼女と六本木の東京ミッドタウンのお店で待ち合わせ。
早めに着いたので、ミッドタウンを散策。
ガレリアの中の好きなお店にも顔を出す。
ガレリアからガーデンテラスに至る。
今夜のお店は、この最上階にある。
『六本木テラス フィリップ・ミル』は、若干38歳で国家最優秀職人賞を受賞した天才料理人、フィリップ・ミル氏が日本で初めて開いたレストラン。
氏は、シャンパーニュ、ランスのシャトー、『レ・クレイエール』の二つ星レストラン、『ル・パルク』の総料理長として活躍されている。
ここは、シャンパーニュの聖地でもあり、その品揃えは圧巻。
グラス・シャンパーニュも多く揃っているのがありがたい。
今夜の席は、テラスに面した窓際。
二人のテーブルには、今夜のメニューもセットされている。
彼女が到着し、席を立って迎える。
今日は寒い一日、そこでアペリティフはヴァン・ショー、つまりホット・ワイン。
エグゼクティブ・ソムリエの椨さんが、「ホット・ワインと言えば赤が多いですが、今夜は白でご用意しました。辛口の白ワインに、オレンジ・リキュール、生姜、蜂蜜を加え、クローヴの香りを付けています」とのこと。
アペリティフに合わせたプティサレは、ジンジャー・クッキーと橙のピューレ、ライスペーパーにのせたジャガイモのクリームと揚げた黒米。
テーブルの上には、素敵な置物。
ミュズレがぎっしりと詰まり、結構重い。
フレンチのお店だが、パンのお供にはバターに加えて、E.V.オリーブオイルが出されている。
今夜のシャンパーニュは、ジュノー・ロバン、ル・タリュ・ド・サン・プリ、N.V.。
初めての造り手のシャンパーニュだ。
1971年設立の若いメゾンで、現当主は2代目。
勢いのある細かな泡立ち。
深みのある果実味と熟成感。
彼女が好きなタイプだ。
椨さんに質問すると、ぶどうは有機栽培でセパージュはピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ10%とのこと。
アミューズは、温かいカリフラワーのクリーム。
この温かさがたまらなく美味い。
シャンパーニュがお美味いのでどんどん飲んでいると酔いが回りそうだ。
バゲットも食べることにする。
東京ミッドタウンのシャンパーニュの聖地、『六本木テラス フィリップ・ミル』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。