クリスマス・イヴの夜は大好きなフレンチで、レストランひらまつ レゼルヴ、西麻布 3 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵なクリスマス・イヴの夜の続き。

 

IMG_20171223_123547.jpg

ドメーヌ・ゴビーのコート・カタラン、ヴィエイユ・ヴィーニュを飲み干すと、抜栓しておいた赤ワインをテイスティング。

今夜の赤は、坂元支配人が『ひらまつ』のセラーから私達のために選んでくれたもの。

 

IMG_20171223_123615.jpg

モンジャール・ミュニュレ、ヴォーヌ・ロマネ、2005年。

18世紀末以来ヴォーヌ・ロマネでワイン生産を続け、現当主は8代目。

先代はヴォーヌ・ロマネの村長を務めた名門。

ぶどう畑はコート・ド・ニュイからボーヌまで、33haに及ぶ大ドメーヌである。

 

IMG_20171223_123704.jpg

コルクにもロゴマーク

コルクは品質も長さも充分。

状態は良く、香りも良好。

 

IMG_20171223_123642.jpg

ストロベリーやレッドチェリーの豊かなアロマ。

タンニンは強いが果実味に上手く溶け込んでいる。

少し温度が上がってくると、黒い土や腐葉土のニュアンスが出てくる。

骨太な素晴らしいピノ・ノワール。

ぶどう栽培はリュット・レゾネ。

オーク樽で熟成されており、新樽比率は35%。

 

IMG_20171223_123722.jpg

牛ヒレ肉、トリュフ、野菜のブイヨン。

大きなヒレ肉が皿にドンと置かれた感じ。

 

IMG_20171223_123736.jpg

最初は野菜のブイヨンで食べるのかと驚いたが、柔らかく癖のない肉質なので、ソースも強くない方が合うことがよくわかった。

 

IMG_20171223_123756.jpg

ヴォーヌ・ロマネがまだまだ残っているので、フロマージュのワゴンを出してもらう。

 

IMG_20171223_123819.jpg

私が選んだフロマージュは、ウォッシュタイプがモンドールと名前を忘れたもう一種。

シェーブルは、セル・シュル・シェール。

ブルーは、ブルー・ドーヴェルニュだったと思う。

 

IMG_20171223_123848.jpg

ヴォーヌ・ロマネとフロマージュの相性は抜群。

「今夜のヴォーヌ・ロマネはとっても美味しい。ありがとう」と彼女。

「坂元支配人は僕たちの好みをよくわかってくれているね」と私。

 

IMG_20171223_123910.jpg

デセールは、苺。

カスタードクリームをかけて炙られた苺は、とちおとめ。

 

IMG_20171223_123923.jpg

真っ赤なのは、キイチゴのアイスクリーム。

アイスクリームに刺さっているのは、オレンジ風味のチュイール。

 

IMG_20171223_123942.jpg

食後の飲み物は、ひらまつブレンドのハーブティーを選択。

 

IMG_20171223_123956.jpg

お腹はいっぱいだが、ミニャルディーズまで完食。

柘榴の実を見ると、テヘランで山盛の柘榴を絞ってもらい、柘榴ジュースをお腹いっぱい飲んだことを思い出す。

 

IMG_20171223_124020.jpg

満ち足りた思いで席を立つ。

支配人に案内されたのは、地下のホール。

普段は結婚披露宴会場のここを、今夜はウェイティングルームとして使っているのだそうだ。

 

IMG_20171224_091909.jpg

ツリーに明りが灯り、背景にはプロジェクターでクリスマスの映像が流れている。

コートを受け取り、一階の出口に向かう。

出口には、忙しいさなかにもかかわらず、内木場料理長が見送りに出てきてくれている。

今夜の料理の感想を述べ、新年の再会を約して店をあとにする。

振り向くと、坂元支配人と内木場料理長が私達が見えなくなるまで見送ってくれていた。

 

IMG_20171223_124048.jpg

車に乗ると、再び六本木ヒルズへ。

「今年も素敵なクリスマス・ディナーをありがとう。とても嬉しいわ」と彼女。

「今夜の君もとても綺麗だよ。僕こそありがとう」と私。

彼女と過ごす、西麻布、そして六本木の夜は素敵に更けて行きました。