神田の三陸シーフードのお店、『ガーデンズ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
スプマンテをグラスで飲んだあとは、白ワインをボトルで注文。
ニュージーランド、マールボロのイーランズ・エステートが造る、ベビー・ドール、ソーヴィニヨン・ブラン、2015年。
ベビー・ドールは、ミニチュアの羊、ベビー・ドール・シープのこと。
体高が低くぶどうの実に届かないため、イーランズ・エステートのぶどう畑の除草に活躍している。
芳醇な果実香。
グレープフルーツやレモン、青リンゴや洋梨の香り。
酸とミネラルのバランスも良いキリリと引き締まった辛口。
シーフードに良く合って美味い。
続く料理は刺身の五貫盛り。
刺身と言っても、肉厚が素晴らしい。
醤油は、石巻産の刺身醤油。
左から、大分産の鰤、石巻産の真鯛、石巻産の鰆、南三陸産の水蛸、伊達銀の鮭。
このもちもちの食感がたまらない。
こんなに美味い魚に出会うのは本当に久し振りの気がする。
牡蠣の香草焼き。
ぷりぷりの身が美味しく、香草の香りも良い。
タラキクの天麩羅。
珍しい名前なので注文してみたが、中身は鱈の白子。
白子の表面の赤い筋が菊の花に見えるので、タラキクと呼ばれるのだそうだ。
シーフードに合わせて白ワインを飲んでいたが、彼女は赤ワインも飲みたいと言う。
赤のボトルを選ぶことにしたが、シーフードのお店なので赤は軽いものしか置いていないようだ。
軽い赤だが、充分な果実味を持ちタンニンもしっかりついているので、肉料理にも合わせることができる。
ぶどうは、モンテプルチアーノ70%、サンジョヴェーゼ30%。
イタリアのアドリア海側の州、マルケ、アブルッツォ、モリーゼ、プーリアで造られるワインは、コスパが良いので好きだ。
赤ワインに合わせて肉料理も注文。
合鴨グリル、バルサミコソース。
今夜はシーフードを食べに来たのに、肉食女子の彼女は肉類を食べないと満足できないようだ。
この合鴨、特に美味しい訳ではないが、赤ワインには良く合う。
蔵王和豚、JAPAN Xのステーキ。
JAPAN Xは宮城県産のブランド豚なのだそうだ。
岩塩と竹塩で食べると、豚の旨味が引き立って美味い。
牡蠣と伊達ぎんサーモンのパスタ with 鮭節。
こんなに量があるとは思わなかった。
牡蠣も鮭もたっぷり入っていて美味しいので、お腹はいっぱいでも食べてしまう。
「今夜はいっぱい食べていっぱい飲んだね。お腹が苦しいよ」と私。
「でもデザートは食べるでしょ。何にしようかな」と彼女。
彼女が選んだのは、巨大なプレミアム・ティラミス。
さすがの彼女も、「こんなに大きいとは思わなかった」とのこと。
私が選んだのは、珍しい油麩レンチトースト(メニューの表記のまま)。
油麩で作ったフレンチトーストで、油麩レンチトーストなのだそうだ。
中身が麩なので、とても軽い。
お腹がいっぱいでも、これなら食べられる。
彼女の飲み物はホットコーヒー。
目の前で淹れてくれるので、テーブルに香りが充満する。
私は、フレッシュハーブティー。
フレッシュな緑の葉っぱを想像していたが、何故か茶色。
「今夜の生牡蠣は美味しかったわね。お刺身も素晴らしかったわ」と彼女。
「たまにはシーフードも好いね。でも今夜も食べ過ぎ飲み過ぎだよ」と私。
彼女と過ごす神田の夜は楽しく更けて行きました。