六本木の人気のイタリアン、『ラ・スフォリーナ』で彼女と過ごす素敵なランチの続き。
赤ワインはネッビオーロで選ぶ。
飲もうと思ったワインが二種類とも在庫切れで、お店が代わりのワインを出してくれた。
ピエモンテ州のプリンチピアーノ・フェルディナンドが造る、ネッビオーロ・ダルバ、モンタリアート、2014年。
プリンチピアーノ・フェルディナンドは、1990年代には今風の流行りのスタイルのワインを造っていたが、2000年代になると伝統的で自然なワイン造りに転換している。
コルクは弾力があり、状態はとても良い。
口に含むと、最初は微発泡を感じる。
ベリー系の香りを持ち、クリアーな酸と豊かなミネラル感を持つ。
タンニンは最初は硬かったが、飲み進むうちにどんどん円やかとなった。
伝統的なスタイルの素晴らしいネッビオーロだ。
ぶどう栽培はビオディナミで、自然酵母を用い、熟成は大樽、清澄も濾過も行っていない。
彼女のメインは、ホロホロ鳥のクリーム煮、マルサラ風味。
私のメインは、阿蘇放牧豚のグリル。
阿蘇放牧豚は、阿蘇山麓の広い山間地で放牧して育てた”走る豚”。
肉の後ろには、焼き野菜。
玉ねぎ、インゲン、ズッキーニ、パプリカ、ロマネスコ。
肉を切ると、中はまだ赤い。
最近のブランド豚は火入れを強くしなくても大丈夫なようで、柔らかい状態で食べることができるので美味さが一層引き立つ。
口直しの、ローズマリーのグラニテ。
彼女のドルチェは、ティラミス。
私のドルチェは、洋梨のコンポートのクレームブリュレ。
食後のコーヒーが美味い。
「今日のランチ、とても美味しかった。白トリュフも食べられたし、満足」と彼女。
「何時もはディナーだけど、のんびりできるランチも好いね。今日の君も素敵だよ」と私。
テラス席もあるが、もう寒いので利用はできない。
テラスを覆うのは、ぶどうの樹。
葉は既にほとんど枯れている。
満席だった店内も、戦いの後の静けさに覆われている。
遅い時間に入店したので、ランチとワインを楽しんでいると最後の客となってしまった。
オープンキッチンの中の料理人たちも、ほっと一息といったところ。
お世話になったイタリア人スタッフに礼を述べて店を後にする。
彼女は色々話しかけているが、私が話せるイタリア語は”グラッツィエ”と”アリベデルチ”程度。
彼女と白トリュフを楽しんだ、六本木ランチでした。















