神楽坂のお気に入りのイタリアン、『しゅうご』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白ワインを飲み干すと、赤ワインを抜栓。
彼女が好きなネッビオーロで、何時もここで飲んでいるバローロとは別のものをオ-ナーシェフの廣瀬周悟さんにお願いしておいた。
「蝦夷鹿は忘れたけど、ネッビオーロはお願いしておいてくれたのね」と、彼女は蝦夷鹿を食べられないことを忘れていない。
ピエモンテ州のエレーナ・ジュゼッペが造る、ランゲ・ネッビオーロ、2015年。
エレーナ・ジュゼッペはバローロの名産地、ラ・モッラ村に畑を有し、創業は1966年。
自家醸造を始めたのは2009年と新しい。
薄めのルビー色。
ラズベリー、レッドチェリー、薔薇、スミレの香り。
酸とタンニンのバランスが良い。
薄旨系のネッビオーロだが、アルコール度数は14%ある。
発酵には自然酵母を用い、二年使用のオークのバリックで12ヶ月、瓶内で3~6か月熟成されてリリースされている。
ぶどう栽培は、リュット・レゾネ。
パスタは、イワシと里芋のオレキエッティ。
オレキエッティは、小さな耳と言う意味の、プーリア州のショートパスタ。
濃厚なソースとの絡みが素晴らしい。
メインは、北大牧場短角牛イチボのロースト。
随分大きな肉だが、これで一人分。
焼き加減が素晴らしく、赤身肉には旨味が凝縮されている。
北大牧場短角牛とは、北海道大学の静内研究牧場で放牧して飼育する短角和種の牛の事。
二皿目のメインは、熊本ジャージー牛テールとぶどうの赤ワイン煮。
でもテールなので、真ん中には骨があり、肉の量はそれほど多くない。
「テールを食べると、銀座の『安歓』を思い出すわね」と彼女。
「あそこのテールはシンプルな塩焼きだけど、美味しいね。また安さんに会いに行こうよ」と私。
ドルチェは、土浦高野さん栗のテリーヌ、キャラメルソース。
素晴らしく濃厚で美味い。
キャラメルソースとの相性も抜群に良い。
「今夜のお肉も美味しかったわ。ありがとう」と彼女。
「次は蝦夷鹿をちゃんと頼んでおくからね」と私。
『しゅうご』は期待を裏切らない、素晴らしいイタリアンだ。
今夜も満席なので、廣瀬シェフは一人で20人近い客の料理を作っている。
遅滞なく料理がどんどん出来上がるのが凄いが、手が休むことが全く無く大変そう。
「廣瀬さん、今夜も美味しかったです。ありがとうございました」と彼女。
「次は蝦夷鹿を食べに来ますね」と私。
忙しいのに、廣瀬シェフが外まで見送りに来てくれた。
神楽坂上交差点を左折し、飯田橋に下る。
こちら側では、旗は小豆色。
毘沙門天は夏過ぎまでは工事中だったが、今は覆いも取れ、美しく輝いている。
彼女と過ごす神楽坂の夜は素敵に更けて行きました。











