神楽坂の『ア・ポワン』でnaonaoさんのピアノ・コンサートを楽しんだあとは、打ち上げ。
メンバーは、naonaoさん、NORIさんと私。
場所は、神楽坂の気楽なイタリアン、『イル・キャンティ・ロッサ』。
店は奥に細長い作り。
一番手前、窓に面した席を予約しておいた。
「naonaoさん、お疲れ様」、「素敵な演奏をありがとう」と、泡で乾杯。
選んだボトルは、ヴェネト州の名門、デ・ステファニが造る、プロセッコ、コル・フォンド、デ・ステファニ。
澱を残したまま瓶内二次発酵させる伝統的手法で造られたプロセッコ。
コル・フォンドとは、”瓶底で澱と一緒に”という意味。
澱を残しているため、白濁している。
独特のイースト香を持つ、キレの良い辛口である。
ぶどうは、グレラ100%。
最初の料理は、森のサラダ。
色々なキノコのソテーが入っている。
一皿を三つに分けて出してくれた。
ドレッシングが入っているのは、マルケ州のヴェルデッキオ、ペッシェヴィーノのボトル。
海の幸の地中海焼き。
香りが素晴らしい。
写真撮影を終えると、お店の方が三人に取り分けてくれる。
ソフトシェルクラブのイタリア・ピアディーナ巻き。
これはお店の名物料理で、私の好物。
大きなソフトシェルクラブが丸々1匹分、半分ずつ二種類の揚げ方で出される。
これは皆さんにたっぷり食べてもらいたいので、三皿注文。
ソースは、マスタードと田楽味噌。
ピアディーナは、ロマーニャ地方の料理で、小麦粉の薄焼き。
これでレタス、ソース、そしてソフトシェルクラブを巻いて食べると最高に美味。
スプマンテを飲み干したので、赤ワインを抜栓。
赤ワインでも再び乾杯。
外は既に真っ暗で、室内の照明も落とされているので写真が上手く撮れない。
naonaoさんが濃いワインがお好きとのことなので、アリアニコを選択。
バジリカータ州の名門ワイナリー、レ・マンフレディが造る、アリアニコ・デル・ヴルトゥレ、2012年。
アリアニコと言えばカンパーニャ州が有名だが、バジリカータ州でもDOCに認定されている品種。
バジリカータ州は、カンパーニャ州、プーリア州、カラブリア州に囲まれ、イタリア地図のブーツで言えば、土踏まずの位置にある。
黒い果実のジャム、コーヒー、ブラックチェリー、バニラのニュアンス。
タンニンはまろやか。
naonaoさんにも気に入ってもらえたようだ。
樹齢の高いアリアニコを用い、フランス産バリックで12ヶ月間熟成されている。
イイダコのイタリアン・セウタ。
ピリ辛に揚げられた蛸が美味い。
ペンネ・アラビアータ。
メニューには無い料理だが、naonaoさんがニンニクたっぷりのトマトソースを食べたいとのことなので、シェフに頼んで作ってもらった。
ニンニクと赤唐辛子の香りがむせるように立ち上る。
これは美味い。
ドルチェは、三人ともクレーム・ブリュレを選択。
表面をこんがりと焼かれた食感がたまらない。
クリームは濃厚。
食後はイタリアン・ローストのコーヒー。
気が付けば、お店に到着して既に4時間近く。
それでも大人のお話は尽きない。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
naonaoさんとNORIさんと過ごす神楽坂の夜は素敵に更けて行きました。