神楽坂のニュージーランド・ラムのお店、『ウルトラ・チョップ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ソーヴィニヨン・ブランのボトルを飲み干すと、彼女が好きな産地、セントラル・オタゴのピノ・ノワールを抜栓。
インヴィーヴォが造る、エイト・ポイント、ピノ・ノワール、2014年。
今夜の白はインヴィーヴォがマールボロで造るソーヴィニヨン・ブランで、赤はインヴィーヴォがセントラル・オタゴで造るピノ・ノワール。
セントラル・オタゴは南島の南部、ぶどう栽培の南限の場所。
ニュージーランドのピノ・ノワールの新たな聖地として成長中の産地である。
色合いはとても濃い。
チャコールの香り。
プルーン、プラム、ダークチェリーやインク、トースト、湿った土のニュアンス。
ブルゴーニュとは異なる味わいだが、これはこれで美味いピノだ。
パスタは、ラム肉のポロネーゼ、スパゲッティーニ。
ラム肉がたっぷり入っている。
二人に取り分けても、この量。
ラムのメイン料理が届く前にお腹がいっぱいになってしまいそう。
でも、美味しいので完食。
いよいよラムラック、骨付きロースの炭火焼が届く。
フルラックで注文したので、とても大きい。
焼きあがるまでに、50分ほど掛かった。
焼き上がりを見た後、切り分けてもらう。
厚切りで食べたいので、骨二本ずつに切り分けてもらった。
外はこんがり焼けているが、中は真っ赤なレアー。
柔らかな仔羊が美味い。
この大きな肉塊を二つずつ食べても、まだ端っこの骨1本分が残っている。
彼女は満腹とのことで、9本目の骨の一切れは私がいただく。
「美味しい。このお店、大好き。ありがとう」と彼女も気に入ったようだ。
お腹はいっぱいと言いながら、デザートを選ぶ彼女。
グレープ・シャーベット。
彼女がシャーベットを選ぶのは珍しい。
やはりお腹がいっぱいのようだ。
私は、ニューヨーク・チーズケーキ。
あれだけ食べた後にレアチーズケーキ・・・、既に理性を失っていることがよくわかる。
「ねぇ、ここにまた来たいわ。ワインも好いし、ラムは最高ね」
「うん、僕は何時でも付き合うよ」
関東地区総店長の竹田さんと、今夜テーブルを担当してくれた篭崎さんに礼を述べて店をあとにする。
篭崎さんのサービスは素晴らしかった。
そして竹田さんは、”ワカヌイに負けないように”自ら精魂込めてラムを焼いていただいた。
外は冷たい秋風。
ワインで火照った頬を風が心地良く撫ででいく。
彼女と過ごす神楽坂の夜は素敵に更けて行きました。