今夜は彼女と銀座で待ち合わせ。
場所は何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』。
何時もの通り早く着いたので、マロニエゲートの中でウインドウショッピング。
男性用バッグ専門店で脚を止める。
良さげなバッグがいっぱい。
このビルに男性用の専門店は少ない。
時間を潰すには、男性には不向きなビル。
そこで東急ハンズへ。
向かった先は、健康グッズ売り場。
ここでは先日もストレッチ・筋トレ用品を購入したばかり。
大抵のものは既に持っているので、今日は何も買わないことにする。
10階のレストラン階に上がって驚いた。
このフロアーに入っていた4店の内、2店が閉じてしまっている。
結構客が入っていたように思うが、激戦区の銀座でフレンチやイタリアンの店を運営するのは大変なんだと改めて思う。
さて、開店時間になったので、『ポール・ボキューズ銀座』に入ることにしよう。
日の暮れるのが早くなった。
開店と同時に入店すると、つい先日までは外は明るかったのだが、今はもう有楽町の交通会館にも灯が点っている。
彼女が到着した。
何時もの通り席を立ち、彼女の椅子を引いて待つ。
ソムリエの大友さんが今日のアペリティフを作ってくれる。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ミレジム、2014年を用いたカクテル。
出されたアペリティフは、キール・ロワイヤル。
シャンパーニュではなくクレマン・ド・ブルゴーニュを使っているが、ヴーヴ・アンバルなのでとても美味い。
でも、立て続けに4杯は飲み過ぎ。
前菜は、ワラサと茸のシェリーヴィネガーマリネ、彩野菜のサラダとソース・トナード。
彩りが綺麗だが、どう見てもサラダ。
野菜を掻き分けると、ワラサの切り身が何切れか出てきた。
ワラサはブリに出世する前の名前で、60cm~80cm程度の大きさのもの。
ここで、二人が好きな白ワインに切り替え。
グラーヴのトップ・シャトー、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家がソーテルヌで造る辛口の白ワイン、クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2012年。
グレープフルーツ、パイナップル、メロン等の完熟した果物の香り。
ハチミツのニュアンス、綺麗な酸とミネラル。
ぶどうは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
ファースト・ヴィンテージは2011年の新しいプロジェクト。
因みに、リュンヌ・ダルジャンとは銀の月という意味で、エチケットにも銀の月が描かれている。
魚料理は、サーモンのポワレ、ほうれん草のフラン、オレンジ風味の白ワインソース。
肉厚のサーモンの火入れが絶妙。
「美味しい。ポワレというより、ミ・キュイといった感じね」と彼女。
「うん。今夜も木下料理長は絶好調だね」と私。
ほうれん草のフランも美味い。
パンは、フランスの本店から冷凍で届くバゲットを日本で焼いている。
今夜の料理もワインも美味しく、飲み過ぎてしまいそうだ。
銀座の何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。