麻布十番で彼女と待ち合わせ。
向かった先は、『日進ワールド・デリカテッセン』。
日進ハムが運営するスーパーマーケットである。
彼女が行ったことが無いというので、ディナーの前に立ち寄ることにしたのだ。
まずは3Fのワイン・ビールフロアー。
日進ハムのマスコット、「幸運の仔豚像」が迎えてくれる。
イタリア、フィレンツェのメルカート・ヌオーヴォにある有名な像のレプリカ。
大きな猪だが、愛称はポルチェッリーノ=仔豚。
鼻を撫でると幸運がもたらされるとして有名で、このポルチェッリーノの鼻も撫でられて金色に輝いている。
ここのワインの品揃えは圧巻。
どこを見てもワインだらけで、見て歩くだけで疲れてしまった。
2Fで生ハム等を購入し、車で西麻布に向かう。
向かった先は白亜の一軒家レストラン、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
麻布十番から向かったので、何時もの地中海通り側からではなく、外苑西通り側からアプローチ。
おや、通常の入り口が閉じられ、今夜は正面口が開いているようだ。
地中海通り側の正面口から階段を上り、二階のレセプションに進む。
坂元支配人の出迎えを受け、今夜のテーブルに案内される。
今夜はここで開催されるパーティーに出席。
場所は、地下の大広間。
今夜のメニューがセットされている。
「どんな料理か楽しみね」と彼女。
「ワインもなかなか良さそうだよ」と私。
歓迎の泡は、定番のヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ミレジム、2014年。
クレマンの名手、ヴーヴ・アンバルのミレジムは本当に美味しい。
喉が渇いていたこともあり、パーティーが始まる前に4杯も飲んでしまう。
アミューズは、グジェール。
酔いが回らないように食べておこう。
テーブルには、エシレ・バター。
このパンとエシレ・バターの組み合わせは美味い。
これだけでワインがどんどん進んでしまう。
最初の前菜は、北海道産帆立貝のマリネ、瑞々しい胡瓜のジュリエンヌ、コンソメロワイヤル。
4~5年生の大粒な帆立を昆布締めし、コンソメロワイヤルで和えている。
白ワインは、好きな造り手のもの。
フランソワ・カリヨンのブルゴーニュ・シャルドネ、2012年。
ルイ・カリヨンといえば、ルフレーヴと比肩されるピュリニー・モンラッシェの名門。
先代のルイ・カリヨンの引退により、ドメーヌは2010年に兄ジャックと弟フランソワに分割され、フランソワが設立したのがこのドメーヌ。
柑橘系の果実の香り、洋梨、アプリコット、グレープフルーツ、青リンゴのニュアンス。
活き活きとしたミネラルも心地良い。
ぶどうはビオロジック栽培され、熟成はバリックで9カ月間(新樽比率10%)、ステンレスタンクで6カ月間。
ピュリニー村のぶどうを用いた、贅沢なブルゴーニュ・シャルドネである。
二皿目の前菜は、燻製をかけたフォアグラのポワレ、米茄子のエチュベとソースベアルネーズ。
米茄子は、秋田県産の大振りのものを使用している。
フォアグラと蒸し煮にした茄子がこんなに合うとは驚き。
今夜の内木場料理長の料理も冴えている。
西麻布の素敵な一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。