銀座の馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
赤ワインは、ローヌのジゴンダス。
南ローヌの有名ドメーヌ、ファミーユ・ペランが造る、ジゴンダス、ラ・ジル、2010年。
完熟プラムやコーヒー、ビター・チョコレートのニュアンス。
スパイシーでアルコール度数も14.5%もあるが、タンニンがまろやかで酸もあるので、とてもエレガントな仕上がりとなっている。
セパージュは、グルナッシュ80%、シラー20%。
仔羊と夏野菜のナヴァラン、クスクス添え。
仔羊はニュージーランド産の肩肉。
とろけるように柔らかく、旨い。
使われている夏野菜は、ズッキーニ、ナス、小カブ、ヤングコーン。
仔羊には、マスタードが出される。
ディジェスティフもファミーユ・ペランのワイン。
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、2010年。
ミュスカで造られた醗酵中のワインにブランデーを加えて醗酵を止め、甘さを残したスイート・ワイン。
ハチミツ、パッションフルーツ、アプリコットやピーチのニュアンスを持つ、果実味豊かなワイン。
アルコール度数は、15%。
デセールは桃のコンポート、ヴェルヴェーヌのアイスクリーム。
今夜はアペリティフとデセールが、桃。
アイスクリームの下には、大きな半割りの桃。
甘い桃がたまらなく美味い。
「今夜も美味しかったわね。ここは皆さん良くしてくれるので居心地が良くて好きだわ」と彼女。
「君と一緒だと、皆さん本当に気持ちよく対応してくれるので楽しいね」と私。
木下シェフに今夜の料理の感想とお礼を述べ、店をあとにする。
後ろを振り向くと、マロニエゲートが明るく輝いている。
ブルーの部分が、今日買い物をした東急ハンズ。
暗い階が、レストラン街。
ソニービルが建て替え中なので、夏恒例の水族館は有楽町駅前に出来ている。
彼女が散歩したいというので、銀座通り方向に歩く。
ミキモトは改修を終え、ショーウィンドウが再び開いている。
マックスマーラは、無機質なトーンの中に淡い色合いを使うのが上手い。
モンクレールは何時もちょっと前衛的で目を引く。
カルティエの新しいビルはシックな装い。
ショウウインドウも商品展示中心の地味な内容。
向かい側はブルガリ。
ブルガリも商品展示主体だが、窓が大きいので目立つ。
ブルガリの対角側にはシャネル。
比較的頻繁に展示が変わる。
今回は背景の装飾が大人しい。
シャネルの向かい側はルイ・ヴィトン。
ジェフ・クーンズとのコラボによるマスターズ・シリーズ。
この展示は随分長い。
ダ・ヴィンチ、ファン・ゴッホ、ルーベンスの展示は観ていたが、こんなところにフラゴナールが飾られているとは気が付かなかった。
ヴァンクリとショーメを見ると、のり奴姐さんとサフランさんを連想してしまう。
夜も更け銀座通りの人通りも少なくなった。
彼女と過ごす銀座の夜は素敵に更けて行きました。