今夜は彼女と表参道、ティーヌン & リプトン・フルーツ・イン・ティー、そして、パーラ神宮前 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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バンコク旅行から戻ってそれほど時間が経っていないのに、タイ料理を食べたいと彼女が言い出した。

バンコクでは高級店ばかり巡ったので、今夜は日本の気楽なタイ料理のお店に行くことにする。

場所は表参道。

夕闇が迫り、日中の熱気も少し収まってきた。

 

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長い行列の店を見付けた。

リプトンの期間限定店、『リプトン・フルーツ・イン・ティー』。

彼女が飲んでみたいと言うが、行列は長く、既にディナーの予約時間になっている。

 

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リプトンは食後にということにして、タイ料理の店に向かう。

選んだお店は、『ティーヌン』の青山店。

 

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店内はとても広く、落ち着いた雰囲気。

 

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厨房はオープンになっていて、中では元気なタイ語が飛び交っている。

 

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前国王ご夫妻の肖像が壁に掛けられている。

このお店を予約するにあたっての問題は、喫煙可だったこと。

そこで煙の来ない席をお願いしておいたが、実際には入り口側が喫煙席、奥側が禁煙席になっていて、一番奥の風上の席を用意しておいてくれたので、受動喫煙の問題は全くなかった。

 

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真夏に食べるタイ料理ということで、白ワインを選択。

問題は、アメリカとオーストラリアがゲヴュルツトラミネールとリースリングで、ソーヴィニヨン・ブランはスペインという点。

悩んだ挙句、支配人の「甘くないですよ」、という言葉を信じてオレゴン州のフォリス・ヴィンヤーズが造る、スワロー、ゲヴュルツトラミネール、2014年を抜栓。

 

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飲んでみると、果実味は充分なのだが、やはり甘い。

食後酒には良いかもしれないが、食中には不向き。

 

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そこでスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州、バルデペーニャスのボデガス・アル・スピーデが造る、ムゼオ、ソーヴィニヨン・ブラン、2013年を抜栓。

オーガニック・ワインである。

 

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今度はドライすぎて果実味が感じられず、少し苦みを感じる。

すると彼女が素晴らしいことを提案。

「混ぜて飲めば美味しいんじゃないかしら」

なるほどと、早速半々に混ぜてテイスティング。

果実味があって甘いゲヴュルツトラミネールと、果実味が無くドライなソーヴィニヨン・ブランを混ぜ合わせると、これがなかなか美味いのだ。

「これは素晴らしいマリアージュだね。君がゲヴュルツトラミネールだとすると、僕がソーヴィニヨン・ブランみたいな組み合わせだね」と私。

「定義が曖昧すぎて、意味不明」と彼女。

 

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最初の料理は、ヤム・クン・アボカド、海老とアボカドのサラダ。

料理の辛さはメニューに書かれた赤唐辛子の本数で示され、この料理は赤唐辛子2本。

 

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この味付け、かなり美味い。

これ以上辛いと口の中が火事になってしまうが、辛くないと物足りなく思うだろう。

まさに丁度良い辛さと言える。

 

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チーズ・ホー・クン・チュブペン・トード、海老とチーズのロール揚げ。

この料理は、赤唐辛子0本。

海老の春巻き揚げはタイでも良く食べるが、チーズを加えたものは初めて。

日本でのアレンジではないかと思う。

 

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スイートチリソースとハニーソースが出されたが、ナンプラーも使いたいのでタイの薬味4点セットを出してもらう。

 

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プーニム・パッ・プリック・タイ・ダム、ソフトシェルクラブの黒胡椒炒め。

赤唐辛子マークは、2本。

 

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ソフトシェルクラブは二人の好物。

「ここのソフトシェルクラブは小振りで美味しいわね」と彼女も気に入ったようだ。

 

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シークロン・ムー・ナームデン、スペアリブ揚げのタマリンドソース餡かけ。

赤唐辛子マーク、0本。

これはちょっと甘すぎる。

タイの料理は辛いと思われているが、辛い料理と甘い料理の両極端に分かれており、甘いものはとても甘いのだ。

 

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〆は、スープ・ヌードルを選択。

パクチーたっぷりセンレックに、更にパクチーを追加注文。

Mr.vinさんが見たら卒倒するパクチー盛りになった。

 

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たっぷりのパクチーがアクセントとなって、とても美味い。

でも、量が半端ではなく、二人とも二杯ずつ食べてもまだ半分残っている。

頑張って完食したが、お腹はいっぱい。

支配人と、色々と気を使ってくれたテーブル担当のタイ人女性に礼を言って店をあとにする。

 

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『ティーヌン』を出ると、彼女に約束したとおり、『リプトン・フルーツ・イン・ティー』の列に並ぶ。

ビル全体がリプトンの期間限定店になっている。

 

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夜になると待ち時間なしで購入できるかと思っていたが、考えは甘かったようだ。

列に並ぶと、店があんなに遠くに見える。

 

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列が進み店の前まで来ると、メニューの説明があり、注文。

注文は無線端末で送信され、店の前に行くと料金を払い、すぐに出来上がった紅茶を受け取ることができる。

 

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『リプトン・フルーツ・イン・ティー』は、6月28日から8月27日までの期間限定店。

一度購入すると、紅茶はフリー・リフィールできる。

だから、購入後も店の前で飲む人が多く、こんな混雑になっていたのだ。

 

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私がカスタムメイドしたのは、コールドブリュー・アールグレイティーに、グレープフルーツ、ラズベリー、ブルーベリー、カラータピオカを加え、シロップはグレナディン。

彼女は、サマーブレンドティーに、パイナップル、マンゴー、ブルーベリー、エストラゴンを加え、シロップはグレナディン。

フルーツがいっぱい入っていて、とても美味しい。

 

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冷えたフルーツ入りのティーを飲みながら、表参道を散策。

彼女が、「今夜はデザートを食べていないよね」と微笑む。

それだけで、言いたいことがわかってしまう。

 

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向かったのは、プレミアム・クレープのお店、『パーラ』の神宮前店。

”ショット&クレープ”がウリのお店で、スピリッツやリキュールをふんだんに使った大人のクレープを食べることが出来る。

 

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今夜は何にするか、黒板に書かれたメニューを検討。

私がキャラメル・ナッツ&ブランデーを選ぶと、彼女が「私も」と同調。

彼女が私と同じメニューを注文するとは、珍しい。

 

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窓に書かれたキャッチコピーが面白い。

”Eat Sweets, & Work Harder !”と書かれている。

 

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ブランデーがたっぷり使われているので、包み紙の一番下部は折り返しになっている。

 

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包み紙の上部にはミシン目が入っていて、食べやすいように切り開くことができる。

「ブランデーが効いていて美味しい。本当にパーラは大人の味ね」と彼女。

表参道から神宮前までは『リプトン・フルーツ・イン・ティー』を飲みながら歩き、神宮前から表参道には『パーラ』のクレープを食べながら散策。

彼女と過ごす表参道の夜は素敵に更けて行きました。