バンコクで彼女と過ごす楽しい休日の続き。
今日の移動は車ではなく、高架鉄道、BTS。
交通渋滞の激しいバンコクでは、スムースに移動できるBTSは嬉しい乗り物。
車内は綺麗で安全、エアコンも気持ちよい。
アソーク駅から隣のプロムポン駅まで15バーツ、4駅離れたサヤーム駅までで38バーツ。
タクシーだと初乗りで35バーツ、アソークからプロムポンまでで45バーツ位なので、駅そばに行くならBTSは安い。
(1バーツは約3.5円)
車両の中は見えない。
窓やドアにも全て広告が描かれている。
でも中からは外を見ることが出来るのだ。
降りたのは、サヤーム駅。
ここは一大ショッピングエリアで、高級デパートから庶民的な安価販売のショッピングビルまで林立している。
向かった先はサヤーム駅そばの、『バーン・クン・メー』。
タイ家庭料理が美味しいと評判のお店。
大きなビルの1階全てを占めている店は、とても広い。
客はほとんど居ないのかと思ったら、奥側のテーブルは客で埋まっていた。
通されたテーブルは、一番奥の窓際。
明るくて落ち着いて食事ができる席だ。
彼女は料理のメニューを検討し、私はワインリストをチェックする。
最近はタイ料理の店でもワインリストが充実しているので、とても嬉しい。
オーストラリアのシャルドネを注文したら、お店の女性スタッフが胸の前で手を交差させて”無い”との意思表示。
それではと、別のワインを指さしても反応は同じ。
困ったスタッフは店の奥に駆け込んで、支配人と思しき男性を連れてきた。
彼の説明によると、何と、今日、明日はタイ全土で”アルコール禁止”の仏教の祝日なのだそうだ。
二人とも目の前が真っ暗になったが、気を取り直し、ウォーターメロンジュースを飲みながら食事をすることに。
最初の皿は、何と生の海老。
私は東南アジアでは生ものは絶対に食べないが、ワイン騒動の間に彼女が注文していたのだ。
彼女が4尾、私が仕方なく2尾食べたが、その後何ともないのでセーフだったようだ。
”ウォーター・スピナッチ”と書かれているが、何のことだか思い出せない。
注文してみると、届いた料理は空心菜。
そうだ、空心菜のことだったと思い出し、二人とも大笑い。
これは好物で、味付けも良く美味い。
空心菜はヒルガオ科サツマイモ属で、水辺で生育するがサツマイモの親戚なのだ。
トートマンクン、海老すり身団子揚げ。
日本でも定番の料理だが、やはり好きなものは美味しい。
鴨のレッドカレー。
タイでは鴨もよく食べられる食材。
昨日は豚と鶏を食べたので、今日は鴨を選んだ。
レッドカレーに合わせ、フライドライスも注文。
このまま食べても美味しいが、カレーに合わせて食べると一層美味い。
取り皿にフライドライスを取り分け、レッドカレーを合わせる。
鴨も良い味を出していて、最高に美味い。
このお店は、評判通り味が良い。
それにしても、よりにもよって”禁酒日”にバンコクに来てしまうなんて、不運。
「今夜はイタリアンでしょ。ワイン無しでどうやって食べたらいいのかしら」と彼女。
「以前も選挙の日に当たってアルコールを飲めなかったことがあったけど、仏教の祝日で飲めないなんて、考えもしなかったよ。ごめんね」と私。
料理は美味しかったけど、暗い気持ちで店をあとにしました。