バンコクでの最初の夜は、二人が好きなタイ料理のお店、『バーン・カニタ』を予約しておいた。
でもその前に、癒しの時間。
行きつけのマッサージ屋さんでひと休み。
特別料金を払い、二人で一部屋を確保。
外は暑いが、部屋の中はエアコンがガンガン効いていて気持ち良い。
パジャマのような服に着替え、照明を落とした部屋で二時間のタイ古式マッサージで癒される。
癒しの時間が終わると、歩いて数分の『バーン・カニタ』に向かう。
ところが、歩き始めてすぐにスコール来襲。
私の折り畳み傘1本では、激しい雨に二人ともびしょ濡れ。
ここは、古美術の展示で有名なお店。
玄関正面の壁には、大きな石のレリーフ。
エアコンが効いた部屋の中は乾燥しているので、濡れた服もすぐに乾くだろう。
タイの夕食時間は日本よりも遅い。
タイではまだ夕食には早い時間なので、店内に客はまばら。
私達には、窓際の静かな席が用意されていた。
外は激しい雨。
「今回のバンコクの旅も楽しいね。ありがとう」と彼女。
「僕が留学で不在だったから、ここに来るのは二年振りだね。また一緒に来られて嬉しいよ」と私。
ワインは、ニージーランド、マールボロのヴィラ・マリアが造る、ソーヴィニヨン・ブラン、2016年。
少しモスグリーンのかかった、透明感のあるイエロー。
トロピカルフルーツの香りに、フレッシュハーブのヒント。
しっかりとした酸を持ち、やはりマールボロのソーヴィニヨン・ブランは美味い。
彼女は、ランチに続いてフルーツカクテルを注文。
メニューにカクテルは無かったので、ウォッカをフレッシュオレンジジュースで割って作ってもらった。
最初の皿は、海老春巻き。
8本も出てくるとは思わなかった。
食べ始めてわかったが、ランチが遅くヴォリュームがあったので、あまりお腹が空いていない。
チキンの椰子の葉包み揚げ。
これは彼女の好物。
甘いパームシュガーのソースを付けて食べると、プリプリのチキンが美味い。
リバープラウンのレッドカレー。
頭の先端を切り落とし、火を入れてもこんなに大きいなんて、元の海老はどんな大きさだったのだろう。
淡水の海老でこんなに大きいのはあまりお目にかからない。
むちっとした身は甘みがあり、とても美味い。
あっという間にお腹がいっぱいになったので、ここの名物料理を注文。
蟹肉のフライドライス。
ポットの大きさは大中小の三種類あり、小サイズでも二合分位の量がある。
蟹がいっぱい入ったフライドライスは最高に美味い。
彼女はこれが食べたくてここに来たいと言ったのだが、今夜は二人ともお腹いっぱいで完食できず。
外は暑い上にマッサージを二時間してきたので、冷えたミネラルウォーターを何本も飲んでしまった。
よく見ると、ミネラルウォーターにもお店の名前。
タイ料理の名店、『バーン・カニタ』での楽しい夜でした。