今夜は、美味しい泡を抜栓。
ヴーヴ・アンバルが造るクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。
ヴーヴ・アンバルは1898年にマリー・アンバルがリュリーで設立したクレマン専業のメゾン。
マリーの夫は銀行家でパリに住んでいたが、夫が亡くなったのを機に故郷で兄が運営するドメーヌに戻った。
そこで、当時確立したばかりのシャンパーニュ方式を用いて高品質のクレマンを造ることを思い立ち、ヴーヴ(未亡人)・アンバルを設立。
現在はモンタニー・レ・ボーヌに本拠地を移し、240haの自社畑と200を超える契約農家からの購入ぶどうを用い、クレマンを生産している。
クレマン・ド・ブルゴーニュの元祖ともいえるメゾンで、ブルゴーニュのクレマンの40%のシェアーを持っている。
ブルゴーニュの有名な造り手に頼まれ、その造り手の名前でOEM生産も行っているそうだ。
ヴーヴ・アンバルのワインは日本でも色々な会社が取り扱っているが、このブリュット・ミレジムは『ひらまつ』でのみ取り扱う直輸入品。
ぶどうの出来が良い年にのみ生産されるヴィンテージ・クレマンである。
『ひらまつ』では良く飲んでいるが、自宅で飲むのは初めて。
コルクの状態は良く、香りにも問題はない。
ミュズレも綺麗なのでコレクションに加えておこう。
グラスを冷凍庫で冷やしておいたので、あっという間に霜がついてしまい、泡立ちが見えなくなってしまった。
グラスを上から覗くと、グラスの底から細かい泡が真っ直ぐに立ち上っている。
シトラスの爽やかな香り。
適度の酸と、リッチなミネラル。
下手なシャンパーニュよりよっぽど美味しいクレマンである。
セパージュは不明だが、使用するぶどうの大部分はシャルドネ。
ブルゴーニュの北部から南部まで、6つのテロワールのぶどうを使うことにより、安定したリッチな味わいを生み出している。
高品質のクレマン・ド・ブルゴーニュを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。