今夜は彼女と中目黒で待ち合わせ。
向かった先は、何時も行く目黒川方面の店ではなく、駅の南側の新しい飲食店街の一角。
目的のお店は、『オー・コアン・ドゥ・フー』。
フランス各地のレストランで修業し、帰国後幾つかのレストラン・シェフを歴任した、山口潤シェフが2011年に開業したお店である。
お店の中に入ると、外から見た以上に広い。
奥行きも随分ある。
左手には、外に張り出した部屋もある。
厨房とを隔てるガラス窓には、今夜のメニューが書かれた黒板。
プリフィックス・コースは、このメニューから選ぶ。
今夜は、シェフにお任せの季節のフルコースを頼んでいるので、私達には無用。
白はグラスでお願いする。
ドメーヌ・デラポルテが造る、サンセール、シャヴィニョール、2016年。
サンセールのシャヴィニョール村で数世紀続く家族経営のドメーヌ。
冷えたソーヴィニヨン・ブランが美味い。
青リンゴ、シトラス、洋梨の香り、酸味とミネラルのバランスも良い。
最初の料理は、つぶ貝のガーリックバターソース。
エスカルゴのつぶ貝バージョンといったところ。
このつぶ貝、プリプリで美味い。
自家製パンには、EVオリーブオイルにバルサミコ。
パンがモチモチで美味しく、ガーリックバターソースを染み込ませて食べてしまう。
二種類目の白は、普段はあまり飲まないローヌ。
ポール・ジャブレ・エネが造る、クローズ・エルミタージュ、レ・ジャレ、2015年。
1834年創業以来、7世代にわたってワイン生産を続けるローヌを代表する名門生産者。
豊かな果実味を持つ、濃厚なボディ。
久し振りに飲むローヌの白は美味い。
ぶどうは、マルサンヌ100%。
開店後すぐに入店したので、お店に客の姿は少なかった。
でも、よく見るとほとんどのテーブルに”リザーヴド”の札が置かれている。
そして一時間もすると満席となり、このお店の人気の高さがわかった。
中目黒のフレンチ、『オー・コアン・ドゥ・フー』で彼女と過ごす美味しい夜は続きます。