神楽坂の『ル・ブルターニュ バー・ア・シードル・レストラン』で彼女と過ごす楽しい午後の続き。
私が選んだ最初の前菜は、有機野菜の盛り合わせ、豆腐クリームとそばのクリュスティアンと一緒に。
彼女が選んだのは、函館漁港直送、鮮魚のカルパッチョ、オーガニックトマト、みょうが、黒ニンニクのドレッシングで。
野菜の下には、たっぷりのアイナメのカルパッチョが隠れている。
二皿目の前菜は、二人とも同じものを選択。
鴨胸肉のタルタル仕立て、煮詰めた赤ワインヴィネガーのアクセント、フランス産グリーンピースの冷製スープと合わせて。
この赤いのが、鴨胸肉。
暑い日には、冷たいプティ・ポワの濃厚スープが美味い。
シードルを飲み干すと、白ワインを抜栓。
プロヴァンス地方のカシー村でドメーヌ・デュ・バニョールが造る、カシー・ブラン、2014年。
グレープフルーツ、トロピカルフルーツの芳醇な香り。
豊かな果実味を持つ辛口。
セパージュは、マルサンヌ51%、クレレット35%、ユニ・ブラン14%。
ぶどうはビオディナミで栽培されている。
メイン料理も、二人とも同じものを選択。
カマンベールチーズと麦豚生ハムのガレット、グルノーブル産くるみ、グリーンサラダ、無花果のコンフィチュール。
カマンベールの香しい熟成香が素晴らしい。
塩気の効いたカマンベールに、無花果のコンフィチュールが良く合う。
デザートも彼女と重なってしまった。
ボルディエバターと沖縄県産黒糖のクレープ、自家製きな粉のアイスクリーム。
ブルターニュでジャン・イヴ・ボルディエ氏が伝統製法で作る、ボルディエバターは最高に美味しい。
今日のランチも最高に美味しかった。
でも長居をし過ぎたようで、店内にランチの客は他に一人も居なくなってしまった。
店のスタッフに今日のお礼を述べて店をあとにする。
「今度は夜に、濡れ縁でのんびりシードルを飲んでも楽しいだろうね」
「蚊がいそうだから嫌だわ。次もお店の中にしましょうよ」
勝手にロマンチックな気分になっていたが、蚊の存在を指摘され、現実に引き戻されてしまった。
神楽坂の『ル・ブルターニュ バー・ア・シードル・レストラン』で彼女と過ごす、楽しく美味しい午後でした。