今夜は彼女と銀座のお店で待ち合わせ。
お店が入っているマロニエゲート1に待ち合わせの15分前に到着し、トイレで身だしなみをチェックし、リステリンで口をゆすぐ。
待ち合わせのお店は、何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』。
私が料理に興味を持ったのは、若い頃に読んだポール・ボキューズ氏の「キュイジーヌ・デュ・マルシェ」と、辻静雄の半生を描いた「美味礼賛」の影響。
それだけに、『ブラッセリー ポール・ボキューズ』や『メゾン ポール・ボキューズ』には思い入れがある。
何時もの席に着き、彼女を待つ。
彼女が到着すると椅子を引いて待ち、彼女が着席すると、私も腰を下ろす。
ソムリエの大友さんが、今夜のアペリティフ・メゾンを届けてくれる。
メロン・リキュールをクレマン・ド・ブルゴーニュで割って作った甘い香りの爽やかなカクテル。
使われているのは、リキュール造りの名人、ジャン・ポール・メッテのメロン・リキュール。
ジャン・ポール・メッテのリキュールは果実味が豊かで、本当に美味しい。
クレマン・ド・ブルゴーニュは、ヴーヴ・アンバルのブリュット、ミレジム、2014年。
『ひらまつ』の定番スパークリングで、私達のお気に入り。
私のセラーの常連でもある。
前菜は、真蛸のマリネ、オリーブと胡瓜のサラダ、大葉とバジルのビストゥーソース。
ビストゥーソースはバジルとオリーブオイルで作るソースだが、今夜は大葉も使われている。
大きな真蛸の刺身は身がプリプリで、ビストゥーソースが良く合う。
アペリティフを3杯飲んだあとは、白ワイン。
マディランの皇帝、アラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュス、パシュラン・デュ・ヴィクビル・セック、2009年。
2009年ヴィンテージなので熟成が進み、濃い黄金色。
ぶどうはマディラン地方の土着品種、プティ・クルビュとプティ・マンサン。
プティ・クルビュの豊かな果実味、プティ・マンサンの強いミネラルと芳醇なボディを併せ持つ、素晴らしい白ワインだ。
「アラン・ブリュモンは強すぎて苦手だけど、この白は美味しいわ」と彼女。
でも、このシャトー・モンテュス・ブラン、アルコール度数は14.5%もあるのだ。
魚料理は、メカジキのポワレ、根セロリのフラン、オレンジ風味のブール・ブランソース。
料理の上には、ホワイト・セロリ。
2切れのメカジキの間には、根セロリのフラン。
メカジキのポワレにブール・ブランソースが良く絡んで美味い。
銀座の『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。