今日は彼女と銀座でお買い物。
開業したばかりの『ギンザシックス』にも立ち寄ってみるが、凄い人波。
ここにくれば、草間彌生さんのパンプキンを撮影しないわけにはいかない。
あまりに人が多いので、早々に退散。
RURIKO+さんが可愛い、買いたいと言われていたFENDIは角の良い場所を占めている。
もうランチの時間なので、予約しておいたお店に向かう。
場所は『東急プラザ銀座』。
ギンザシックスに人出が向いているためか、こちらは比較的空いていそう。
予約しておいたお店は、『つるとんたん』。
レストラン階に着くと、『根室花まる』の前には長蛇の列。
そして『つるとんたん』にも長い席待ちの列。
でも私たちはテーブルを予約しているので待ち時間ゼロで入店。
コース料理、「おうどんの会席」を頼むと、予約ができるのだ。
予約時に静かに食事ができるテーブルをお願いしておいたので、店の一番奥のカーテンで仕切られた半個室のテーブルに案内される。
窓に面した席なので、吹抜けの空間越しに有楽町、銀座北部の眺望が広がる。
うどん会席なので、白を選ぶ。
ドメーヌ・ルフレーヴのブルゴーニュ・シャルドネを注文したが、品切れ。
そこで、ニュージーランドのクラギー・レンジ、ソーヴィニヨン・ブラン、テ・ムナ・ロード・ヴィンヤード、マーティンボロ、2016年を選択。
ニュージーランドを代表する銘醸地、マーティンボロにある自社の単一畑、テ・ムナ・ロード・ヴィンヤードのぶどう100%で造られるプレミアムなワイン。
透き通ったストロー・イエロー。
リンゴ、洋梨、パイナップル等の熟した果実のニュアンス、しっかりした熟成感と活き活きとした酸味。
「美味しい。貴方の選択に間違いはないわね」と彼女も気に入ってくれたようだ。
熟成にはフレンチオークの樽を用い、期間は4カ月。
果実味豊かでありながら、エレガントな辛口のソーヴィニヨン・ブランである。
お通しの細うどん。
お通しからうどんとは、さすが「つるとんたん」。
これが美味い。
前菜4種が竹ざるに載せられて届く。
桜海老は春を感じさせる一品。
お造り三種盛り。
鰤、鮪、サーモン。
鰤は厚みがあるので、食べ応えがあって美味い。
湯葉の餡かけ。
山葵が効いて美味。
もずく。
とても細くて繊細なところを見ると、天然もずくだ。
韓国でよく食べられる”メセン”に近い。
サーモンの和え物。
前菜を食べ終えると、焼き物。
写真では小さく見えるが、かなり大きな切り身。
続いて、天麩羅。
手前は蕗の薹。
春の苦みが心地良い。
もうひとつは、桜海老のかき揚げ。
からっと上がった野菜が美味い。
お店の名物、うどんポンの出汁と揚げ。
小籠包の皮をうどん粉で作った皮に代えたような料理。
中には豚肉のミンチや野菜が詰まっている。
蒸したうどんポンは、出汁で。
揚げたうどんポンは、餡で。
熱々で美味い。
〆は、25種のうどんメニューから好きなものを選ぶことが出来る。
うどんの量も、半玉から三玉まで選べる。
私が博多明太子卵とじうどんを選ぶと、「私も同じものを」と彼女。
彼女は玉ひとつ、私は玉二つ。
打ち出し金属のスプーンは大きく重い。
服に汁が飛ばないように、紙エプロンが出されるのは嬉しい。
たっぷりの出し汁まで飲み干すと、もう動けないくらいお腹いっぱい。
聞いてみると、うどんひと玉で260gあるのだそうだ。
彼女は、半玉にすればよかったと反省。
でも、私が完食したのを見ると、「貴方は三玉にしても大丈夫だったと思うわ」、とのこと。
熱いうどんを食べ終えると、すぐに新しいお手拭きが出されるのは気が利いている。
〆は、苺とキウイのカスタードクリーム。
お腹はいっぱいでも、デセールは美味しい。
窓の前には、吊り下げられた鉄製のシャンデリア。
12階の天井から吊り下げられており、シャンデリアの大きさは9階辺りから6階のフロア上部までもある。
こんな重いものをどうやって吊っているのか気になり、構造をチェック。
ワイヤーは3本で、充分に吊荷重に耐えられる。
シャンデリアのロッドとワイヤーの吊り金具(馬蹄形で下部にボルトが通されている)を繋ぐ部分を見ると、実に薄い板1枚で繋がっている。
静止状態では問題ないだろうが、地震で左右に振られた場合、この板とロッドの境界部に疲労破壊が発生するのではと不安になる。
彼女に、「このシャンデリアの下には行かないようにしてね」と伝える。
店の入り口のすぐ横には、バーカウンターもある。
うどん屋のバーで飲むのも乙なものかもしれない。
『東急プラザ銀座』の『つるとんたん』でうどん会席とワインを彼女と楽しんだ、休日の午後でした。