西麻布の一軒家フレンチ、『キャーヴ・ド・ひらまつ』が改装を終え、『レストラン ひらまつ レゼルヴ』として生まれ変わった。
今までの正面入り口も残されているが、通常のエントランスは脇の路地に面した場所に新たに作られている。
今夜は彼女と、新装オープンのパーティーに参加。
地下のパーティー会場もシャンデリアが柔らかな布で覆われ、椅子もより高級感あるものに変更されている。
坂元支配人とお祝いの挨拶を交わし、顔見知りの女性スタッフに案内され、席に着く。
カトラリーは、”ひらまつ”、”レゼルヴ”のイニシャル、HとRが入った、クリストフル。
ソムリエの金倉さんがさっと現れ、歓迎の泡を注いでくれる。
食事前のスパークリングは本当に美味い。
今夜も食事前に、4杯を飲んでしまう。
席に着く前は今夜はワインを抑えようと思うのだが、どんどん注いでくれるので、意志の弱い私は飲み過ぎてしまうのだ。
「私は今夜は3杯で抑えたわよ」と彼女はちょっと自慢気。
ワインは何時もの定番、ヴーヴ・アンバルが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。
ヴーヴ・アンバルは、ブルゴーニュで最も有名な、クレマン専業メゾン。
アミューズブーシュは、三種盛り。
豚足のクロケット、トリュフの香り。
口にポンと放り込むと、旨味がいっぱいに広がる。
プティポワのムース、北海道産雲丹と共に。
滑らかなプティポワ、グリーンピースのムースが美味い。
蟹のロワイヤル、ソースクリュスタッセ。
クリュスタッセにはオマール海老と蟹が使わせている。
香りが素晴らしい。
白ワインが出される。
クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2012年。
グラーヴ地区のドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家がソーテルヌ地区で造るワイン。
強い熟成感、芳醇でありながらミネラル感あふれる爽やかな辛口。
さすがドメーヌ・ド・シュヴァリエ、素晴らしく美味い。
ぶどうは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
前菜は、鴨フォアグラのポワレ、北海道産グリーンアスパラガス、パルミジャーノのリゾットとモリーユ茸と共に。
フレンチでパルミジャーノのリゾットを使うとは面白い。
フォアグラの旨味が口を悦ばせ、モリーユ茸の香りが鼻腔をくすぐる。
白ワインは3杯で抑えたが、酔いが回らないようにパンもしっかりといただく。
熱々のパンが美味い。
食べるとすぐに新しいパンが届くのが嬉しい。
エシレバターが二人にひとつ。
今では多くのレストランで使われるようになったが、10数年前に初めて食べた時にその美味しさに驚いたことを思い出す。
彼女と過ごす西麻布の『レストラン ひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。