今夜は彼女と神楽坂のイタリアン、『しゅうご』を訪問。
のり奴姐さんに教えていただいたお店である。
神楽坂(早稲田通り)を外れ、少し歩くと、お店に至る。
目立たない小さな木の標識しか出ていないので、最初は通り過ぎてしまった。
オープンキッチンの前には、木製のカウンターテーブル。
普通のお店なら8席は作れるところ、2席ずつ3組の、計6席。
隣の席を気にせずに、二人だけの世界を楽しむことが出来る嬉しい配慮。
カウンターの後ろと部屋の奥には、4人用テーブルが3つと、2人用がひとつ。
開店と同時に入店したのでまだ空いていたが、一時間もすると完全に満席になってしまった。
シェフとサービススタッフの二人だけで運営する小さなお店だが、布製の大きなナプキンが使われているのはありがたい。
今夜の料理を検討しながら、スパークリング・ワインで乾杯。
セグラ・ヴューダス、ブリュット、レゼルヴァ。
セグラ・ヴューダスは、カヴァの聖地、カタルーニャ州のペネデスにある歴史あるボデガ。
瓶内二次発酵で造られ、24カ月以上の熟成を経てリリースされている。
ぶどうは、スペイン土着品種のマカベオ、シャレロ、バレラーダ他。
お通しは、冷製キャロット・ポタージュ。
冷たい濃厚なスープが、空いたお腹に染み渡る。
白やパステルカラーにはスマホのピントが合わないので、ボケボケ。
前菜に合わせてロゼ・ワインをグラスお願いする。
ラ・ヴリユ・エ・ル・パピヨンが造る、レ・フェ・パピヨン、シラー、2015年。
コート・デュ・ローヌに2012年に設立された若いドメーヌ。
早めに収穫したシラーで造られたロゼで、軽い微発泡。
ぶどうはビオディナミで栽培され、野生酵母を用い、濾過や清澄は行われていない。
前菜は、天草マダイのカルパッチョと野菜のマリネ。
このマダイのコクのある旨さは半端ではない。
身は柔らかく、熟成の妙を感じる。
オーナーシェフの廣瀬周悟さん。
一人で満席の客に料理を準備するのは大変。
以前はスーシェフが居たそうだが、四ツ谷に2軒目のお店、『La Mela』を開店し、彼がそちらに移動したので一人になってしまった。
月~土は厨房に立ち、日曜日は実家のある群馬に戻り、店で使う野菜を育てていると聞くと、その情熱に頭が下がる。
神楽坂の『しゅうご』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。