神楽坂の人気のフレンチ、『レストラン かみくら』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白ワインを飲みながらワインリストから赤を選ぶことにする。
しかし、リストのほとんどがボルドーで、それにローヌが少し混じる。
ブルゴーニュはとても少なく、飲みたいと思うワインが見つからない。
スタッフに何故ボルドーばかりなのかと聞くと、「接待でご利用のお客様が多いので、ブルゴーニュを飲まれる方はほとんどいらっしゃらず、皆さんボルドーを注文されますので」とのこと。
接待用のためか、ワインリストも価格順。
産地やぶどう品種がごちゃ混ぜなので、選びにくい。
ここのフレンチは和の要素を取り入れた優しい味なので、カベルネ、メルロー、グルナッシュ、シラーは合わせたくない。
困っていると、「ネッビオーロでよろしければ良いバルバレスコがリスト外であります」とのこと。
そこで、グラッソ・フラテッリ、バルバレスコ、2002年を抜栓。
15年前のヴィンテージだが、コルクの状態は良く、香りにも問題ない。
もう弱くなっているのではと心配したが、果実味こそピークを過ぎているものの、タンニンも酸味も健在でなかなか美味い。
これなら料理にも良く合いそうだ。
魚料理は、鰹。
衣を付けて揚げられているが、中は生。
ソースは、ブラッドオレンジ、バター、ポン酢で作られている。
和と洋の素敵なマリアージュ。
オマール海老のビスクスープ。
五穀米のリゾットの上には、オマール海老の切り身。
トリュフオイルがさっと掛けられている。
そしてメインの肉料理は、マグレ鴨、胸肉のロースト。
フォン・ド・ボーとイチゴのソース、ニンジンのピューレ添え。
デセールは、抹茶のブリュレ、黒豆のアイスクリーム添え。
小さな塊は、メレンゲ。
濃厚な抹茶のブリュレが驚くほどに美味い。
添えられているのは、黒ゴマのソース。
黒豆のアイスクリームも味が濃くて美味い。
色はそれほど黒くない。
「ここの料理は味付けが自然で優しいので好きよ」と彼女。
「料理が素晴らしいのだから、ワインの品揃えももう少し料理に寄り添ってくれれば嬉しいよね。それに接待で利用する客はボルドーしか飲まないと決めつけるなんて、今の客はもっとワインにも詳しいよね。リストも価格順とは、・・・」と私。
「でもリスト外で美味しいワインを出してくれたから好いじゃない」
「うん、値付けはとても高かったけどね」
個室で食事をしていると、好きなことが言えるので面白い。
玄関に出ると、お店の方が数人並んで見送ってくれる。
ワイン・リストに色々注文を付けたので、気にされているのかもしれない。
店を出ると、路地裏をしばらく散策。
良さそうな店を見付けると、ショップカードをもらったりするのも楽しい。
彼女と過ごす神楽坂の夜は、素敵に更けていきました。
ここでちょっと蛇足。
これが神楽坂『亀井堂』の、パティシエが作るクリームパン。
ずっしりと重い。
パン生地は柔らかく、中にはカスタードクリームがぎっしりと詰まっている。
これは美味い。
のり奴姐さん、素敵なクリームパン、いや、パンクリーム(シューがパンになったスイーツ)のご紹介、ありがとうございました。














