白金高輪のフレンチの名店、『オレキス』の10周年記念パーティーから早めに退出すると、予約しておいたお店にディナーに向かう。
パーティーには一人で出席できないので、ブログ仲間のしづちゃんに無理をお願いして同行してもらっている。
向かった先は、『オレキス』から徒歩2分の『ラ・クープ・ドール』。
ここのシェフもマネジャーも、『オレキス』のスタッフとは仲良し。
伊佐マネジャーに、パーティを抜け出して来たとお話しすると、『ラ・クープ・ドール』の皆さんは営業終了後にお祝いに駆け付けるとのこと。
このお店には、友人の長尾さんが経営するワイン輸入代理店、デプト・プランニングのワイン会で何回か来ている。
カリフォルニアの、ダリオッシュ、マボロシ等のワイン会がここで開催されているのだ。
そこで今夜も、長尾さんが輸入するワインを選択。
C. G. ディアーリ・ヴィンヤード&ワイナリーが造る、サザンエクスポージャー、シラー、シェナンドウ・ヴァレー、2013年。
(写真を撮り忘れたので、しづちゃんの画像をお借りしました。)
豊かな果実香、ブラックベリー、カシス、プラムに、シガー、スパイスのニュアンス。
タンニンは重厚で円やか。
オーナーは、トルコ出身のハイム・アーリ氏と、イスラエル出身のエリシャヴァ夫人。
ハイム氏は食品フレーヴァー事業で成功を収め、念願のワイン造りを始めた人物。
エリシャヴァ夫人は芸術家としても有名で、エチケット・デザインやウェブサイトを担当している。
コルクの品質は良く、香りも上々。
コルクにもH. P. アドレスを入れているのが、とてもアメリカ的。
アミューズは、塩味の桜のマカロン。
季節感があってとても良い。
食べ終えると、皿の中には桜の花。
思わず顔がほころぶ。
バケットは、外はパリパリで中はしっとり。
このホイップバターはかなり美味しい。
『オレキス』で食べてきているので、料理は、軽い前菜とメインで済ませることにする。
イベリコ・ベジョーダ。
脂が上質で粘りがあるので、皿を縦に持ち上げても切り身は落ちない。
「ほらね」と言って、しづちゃんの前で皿をぶら下げ、上下に軽く振って見せる。
落ちなくて良かった。
もう一皿は、フロマージュ、三種盛り。
シュロップシャー・ブルー、次は何だったか失念、そしてシェーブル。
しづちゃんのメイン料理は、北海道産仔牛ランプ肉のロティ、リードヴォーのクロメスキ、マディラソース、春野菜と一緒に。
クロメスキ(一口大のコロッケ)の中には、トロトロのリードヴォー(乳飲み仔牛の胸腺)。
私のメインは、ハンガリー産鴨胸肉のロースト、人参のピューレとケークサレ、ソースビガラード。
苦みの強いオレンジ(ビガラード)で作ったソースは、鴨の定番。
私のデセールはちょっと地味な見掛け。
カモミールのシフォンケーキとアイス、キャラメリゼしたアプリコット、ココナッツのクリーム。
しづちゃんのデセールは、食べる人をイメージして作ったのか、彩も綺麗。
いちごのムースとソルベ、ふきのとうのホワイトガナッシュ、アーモンドのクランブルとグローブのメレンゲ添え。
今夜は『オレキス』と『ラ・クープ・ドール』とフレンチを二店梯子し、結構食べてしまった。
おや、伊佐マネジャーが気を利かせてミニャルディーズも出してくれた。
お店を出ると、外は闇に包まれ人通りもまばら。
かなり長居をしたようだ。
白金高輪のフレンチ、『オレキス』と『ラ・クープ・ドール』でしづちゃんと過ごす美味しい夜は、楽しく更けて行きました。

















