今夜は彼女と広尾を散策。
そしてディナーに向かった先は、吉野建さんのお店、『ラ・トルチュ』。
カジュアルな雰囲気の中で、吉野シェフや猪口シェフの素敵な料理を楽しむことができるお店である。
開店と同時に入店したので、店内に他の客は居ない。
それを良いことに、サービスの高橋さんの了解を得て店内を写真撮影。
壁一面には植物の細密画が飾られている。
店全体のインテリアが、とても心地良い雰囲気を醸し出している。
料理を選ぶ前に、冷えた泡をグラスでいただく。
シャトー・ド・ロレが造る、クレマン・ド・ロワール、ブリュット。
1856年にボルドーのネゴシアン、コルティエが建設したシャトー。
1973年にシャンパーニュのドゥーツが買収し、2002年に手放した後、2004年にシャンパーニュの醸造家、マリエル・アンリオンが取得。
それ以来品質向上に努め、シャンパーニュに劣らないクレマンに育て上げている。
シャンパーニュと同じガス圧を持つため、細かな泡立ち。
洋梨、リンゴ、蜂蜜のニュアンス。
シレックス土壌からくる豊かなミネラル。
ぶどうはシュナン・ブラン100%で、リュット・レゾネで栽培。
瓶内熟成期間は24か月と長い。
アミューズは、魚のリエットとシュー。
おや、今夜は個数が多いので結構なおつまみになる。
熱々のパンが届く。
ティーコジーを逆さにしたような保温カバーに入っているのが面白い。
白は、高橋さんお薦めのイタリア、カンパーニャのワインを抜栓。
マストロベラルディーノが造る、マストロ・ビアンコ・カンパーニャ、2015年。
マストロベラルディーノは1878年創業だが、それ以前からワイン造りを続けていた名門中の名門。
元はベラルディーノ家だったが、マエストロの称号を与えられたことから、マストロベラルディーノの名前となった歴史を持つ。
フレッシュで豊かな果実味。
グレープフルーツの香り、活き活きとした酸とミネラル感。
セパージュは、コーダ・ディ・ヴェルペ30%、フィアーノ30%、グレコ20%、ファランギーナ20%。
私が選んだ前菜は、猪頭肉のテリーヌ、コラーゲン寄せ。
しっかりとした肉質に、プリプリのコラーゲン。
彼女が選んだ前菜は、鰆のマリネ、サラダ仕立て。
そう言えば、彼女は前回もここで鰆のミ・キュイを食べた気がする。
新玉ねぎのスープ。
玉ねぎの甘い香りが素晴らしい。
広尾の『ラ・トルチュ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。