ひと月以上前に南青山のフレンチ、『&エクレ』で食事をした帰り道、人気で予約が取れない中華のお店に立ちより、予約を取得。
ようやく予約日になり、『ミモザ』を訪問。
ここは、新宿御苑の『シェフス』出身の南シェフが昨年開いた上海料理のお店。
青山通りから小道を入った中にあるこのお店、場所を知っていないとたどり着けない。
ビルには看板や店名の表記も無い。
この階段を上った2階に店がある。
階段の突き当りに、なにやら小さなプレートが見える。
小さなプレートに、もっと小さな『Mimosa』の文字。
このプレートの右の壁がドアになっているが、初めて来たときはドアに気が付かず4階まで階段を上ってしまった。
店内はシンプル&スタイリッシュ。
人気に較べ、22席しかないのでなかなか予約が取れない。
オープン・キッチンになっているので、腕を振るう南シェフの姿を見ることができる。
手が空いた時には、話しかけると丁寧に料理の説明をしてくれる。
でも何時も満席なので、手が空くことはほとんどない。
白ワインを抜栓。
選んだワインは、メゾン・ジョゼフ・ドルーアン、ブルゴーニュ、シャルドネ、2015年。
ボーヌで1880年に創業した名門。
米国に保有するドメーヌ・ドルーアン・オレゴンのワインも好きで、良く飲んでいる。
『ミモザ』のワインリストは、大部分がブルゴーニュで、一部北イタリアが入っている。
お店の料理に合わせた選択だと思うと、料理への期待が一層膨らむ。
素晴らしい果実味とミネラル。
やはりジョゼフ・ドルーアンは美味い。
「ドルーアンのワインは好きよ。何時もだけど、貴方のワインの選択は間違いが無いわね」と彼女。
「私の選択というより、この店のワインリストを作った方のセンスが素晴らしいと思うよ」と私。
「その意図を理解できる貴方がやっぱり素敵」
そう言われて悪い気はしないので、リストを考えた方に心の中で感謝することにする。
最初の料理は、茹で鶏の紅麹漬け。
味が濃く見えるが、塩分控えめで実に上品な味わい。
一切れ一切れが結構大きく、食べ応えがある。
食べるほどに旨味が口中に広がり、食べ飽きない美味しさ。
アスパラガスと筍の香麻炒め。
野菜料理を頼んだつもりだったが、挽き肉がたっぷり使われている。
二人の皿に取り分けるのは私の役目。
これも予想外の上品な味わい。
シャキシャキのアスパラガス、柔らかい筍、椎茸も美味い。
こんな美味しい料理を食べていると、シャルドネがどんどん進んでしまう。
春キャベツの皮蛋ソース。
皮蛋なのでもっと濃い茶色のソースを想像していたが、淡い黄色。
黄色のソースと淡い緑のキャベツがの色合いが美しい。
皮蛋の味が良く利いているが塩分が控え目なので気持ち良く食べることができる。
上品で洗練された味付けなのだが、量はしっかりある。
二人で食べていると、既にお腹はいっぱいになりつつある。
南青山の人気の中華、『ミモザ』で彼女と過ごす楽しく美味しい夜は続きます。