東麻布のフレンチ、『シェ・タカ』で開催された、ニュージーランド、セントラル・オタゴの造り手、マウント・ディフィカルティのワイン・メーカーズ・ディナーに彼女と共に参加した楽しい夜の続き。
ピノ・グリ、シャルドネに続き、バノックバーン、ピノ・ノワール、2014年が出される。
南島南部の冷涼な地のセントラル・オタゴは、ニュージーランドの中でも良質のピノ・ノワールの産地。
そしてマウント・ディフィカルティは、ピノ・ノワールのトップ・ワイナリーの一つである。
豊かなベリー系の香り。
口に含むと、最初は雨上がりの朽ち葉のニュアンス、そのあとからコーヒーやチョコレートのヒントが現れる。
エレガントなピノ・ノワールだ。
ピノ・ノワールが出されると、ゾー・ケインさんの説明にも一層熱がこもる。
このピノのほかに、上級キュヴェの単一畑のピノを二種類造っているそうだ。
ピノ・ノワールに合わせる肉料理は、ニュージーランド産仔羊のロースト、ドフィノワーズポテト添え。
ソースは、ミントソース。
仔羊の脂を板状にして仔羊肉を巻いてローストしている。
添えられているのは、ローストしたトマトとアーティチョーク。
ここで、ゾー・ケインさんからのサプライズ。
当初は予定されていなかった、上級キュヴェのピノ・ノワールが出されたのだ。
単一畑、ロング・ガリーの、バノックバーン、ピノ・ノワール、2013年。
ワイルド・ベリーや赤スグリの香り。
力強いアタック、豊かな果実味と熟成感、複雑なストラクチャー、滑らかなタンニン。
セントラル・オタゴのピノ・ノワールは、確実に進化している。
デセールは、コーヒーのアイスクリーム。
ニュージーランドでは、食後にアイスクリームを食べるのが一般的。
でも、さすがにニュージーランド名物のホーキーポーキーではない。
アイスクリームに添えられているのは、マスカルポーネとチョコレートのケーキ。
食後は濃いコーヒーが美味い。
今夜のワインも料理も素晴らしかった。
やはりセントラル・オタゴのワインは品質が高く、河合シェフの料理は伝統的な中に機知を感じさせる。
ゾーさんと河合シェフに今夜のお礼を述べて店をあとにする。
「ねえ、お腹がいっぱいだから少し歩きたい」と彼女。
最寄駅を通り過ぎ、芝方面に下る。
東京タワーが間近に光り輝く。
『ザ・プリンス・パークタワー』を通り過ぎる。
「ねえ、今度ここに泊まろうよ。部屋からの眺めが良いよ」と私。
「だってここはお買い物できる場所が近くにないんだもの」と彼女。
そうか、食後のハーゲンダッツを買える場所を探しておかなくてはと思う。
彼女と過ごす東麻布と芝の夜は素敵に更けていきました。











