東麻布の『シェ・タカ』で開催された、ニュージーランド、セントラル・オタゴの造り手、マウント・ディフィカルティのワイン・メーカーズ・ディナーに彼女と共に参加した楽しい夜の続き。
シャンパーニュ、ポル・ロジェに続き、いよいよマウント・ディフィカルティのワインが出される。
ピノ・グリ、2015年。
最初は温度が低く、控え目の香りだったが、温度が上がるにつれて豊かな甘いフルーツ香が現れた。
セントラル・オタゴはニュージーランド南島の南部にある、最も冷涼な地の産地。
このピノ・グリも豊かな果実味を持ちながら、キレのある辛口。
ピノ・グリに合わせる前菜は、ニュージーランド産ラングスティーヌと、アスパラガス、菜の花を豚バラ肉で巻いたサラダ。
ラングスティーヌもニュージーランド産を使うとは、さすが河合シェフ。
アスパラガス、菜の花と共に春を感じさせる一皿。
でも、ラングスティーヌはニュージーランド産なので夏の海から届いたことになる。
新しいワインが出されるたびに、マウント・ディフィカルティのゾー・ケインさんがワインの説明をしてくれる。
食後には色々とお話しし、楽しい時間を共にすることができた。
ワインの説明に聞き入る河合オーナーシェフ。
シェフは新しい料理が出されるたびに1階の厨房から2階のダイニング・ルームまで上がってきて、料理の説明をされる。
説明は簡潔でわかりやすく、ウィットに富んだお話しが楽しい。
続いて、シャルドネ、2015年。
評価の高いワインである。
完熟したマンゴーやパイナップルの香り。
2015年とは思えない熟成感と、適度な樽香。
「ブラインドで飲むと、モンラッシェと間違いそうだね」と私。
「ブルゴーニュと較べたら失礼よ。これはニュージーの素晴らしいシャルドネということで評価しなきゃ」と彼女。
シャルドネに合わせる料理は、ニュージーランド産キングサーモンの網焼き、鮑入り野菜のリゾット。
リゾットにはアメリケーヌソースが加えられている。
肉厚のキングサーモンがジューシーで美味い。
キングサーモンもニュージーランド産とは素晴らしい。
パンの種類がバゲットに代わった。
これも熱々で香ばしくて美味い。
東麻布の『シェ・タカ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。