代官山のフレンチの老舗、一軒家レストランの『マダム・トキ』で彼女と過ごす素敵なランチの続き。
”マダム・トキ、ワゴン・デセール”は、ここの名物の一つ。
私は9種類のデセールを選択。
「ここのワゴン・デセールは楽しいね」と、彼女。
彼女の皿には、もっと多くのケーキが乗っている。
合わせる飲み物は、コーヒーをお願いする。
クリームとシュガーのポットも綺麗。
リンゴのシュガーポットは好きだが、二人ともブラックで飲むので実際には不要。
プティフールは、ガラスの壺からトングでつまんでコーヒーカップ・ソーサーに乗せられる。
生キャラメル、アーモンドの砂糖包み、ミントのマシュマロ。
ここではミニャルディーズとは呼ばず、プティフールなのだ。
満ち足りた思いで、店をあとにする。
「食べ過ぎたので歩きたい」と、彼女。
もちろん異論は無い。
アドレス代官山に来るのは久し振り。
ここは帽子屋さん。
見ているだけでも楽しくなる。
代官山の路地裏に、お店がいっぱい入った集合ビルを発見。
いままでここのお店は覗いたことが無かった。
飲食店やアパレル・ショップがあるようだ。
二階に上がってみる。
ぐるっと見渡す二階はほとんどが飲食店。
でも、真後ろのお店は『オーミ・ド・ブラジル』と書かれたアパレル・ショップ。
ブラジルは好きな国なので、店内を見てみることにする。
ここは、オーミケンシが経営するお店。
銀座が最初の店で、ここが二号店。
日本の『オーミ・ド・ブラジル』は、ブラジルの洋服や小物を現地で買い付け、日本で販売しているのだそうだ。
買い付けはサンパウロで行っているが、産地はブラジル全土に及んでいる。
結構使えそうな小物が多い。
実用的な小物から、スーベニア的な物まで種々様々。
私は小物を見て歩いているが、彼女はワンピースを次々と身体にあてて鏡で見ている。
ブラジルらしい人形だ。
でも、買っても置き場所に困りそう。
うわっ、これは強烈。
ブラジルでの美人の条件は、豊満なお尻。
裏返してみると、栓抜き。
お尻を見ながら飲み物の栓を抜くと、美味しく感じるのかどうか微妙だ。
この人形が来ているのはミナス・ジェライス州のものなのだそうだ。
ミナス・ジェライスには一昨年行ったばかりなので、親近感が湧く。
こちらの人形が着ているのは、サンパウロだったかリオだったか忘れてしまった。
彼女が見ているラックに掛かったワンピースは、落ち着いた柄で色使いが綺麗だ。
お店の方に勧められ、試着を始める。
これは長くなりそうだと覚悟を決める。
でも、カーテンが開き、「ね、これどうかな」と聞く彼女を見ると、似合っているので胸がキュンとなる。
代官山で彼女と過ごす、楽しい一日でした。