代官山のフレンチの老舗、『マダム・トキ』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
パンは6種類。
美味しいので全て食べたいが、それでは料理がお腹に入らなくなってしまう。
彼女も私も三種類ずつを選ぶ。
とても美味しいので、あとで更に二種類ずつ追加。
大きなバターの塊がド~ンとテーブルに届く。
今日ばかりはダイエットを考えずに、パンにたっぷりとバターを付けて食べる。
二皿目の前菜は、森の茸のヴルーテ、ズワイガニとホタテ貝のフラン、アーモンドミルクのカプチーノ。
香りが素晴らしい。
目と鼻で楽しみ、舌で味わう至福の一皿。
二本目は、ブルゴーニュのピノ・ノワールを選ぶ。
ドメーヌ・シャンタル・レスキュール、ブルゴーニュ、ピノ・ノワール、シャンタル・レスキュール・セレクション、2014年。
1975年に設立された、ニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置くドメーヌ。
2004年の「ゴーミヨ・ル・ヴァン」で、フランスを代表するトップ10の蔵元に選ばれている。
フランボワーズ、ブラックベリーの香り、紅茶や湿った落ち葉のニュアンス。
円やかな果実味と綺麗な酸を持つ。
ぶどうはビオロジック栽培。
このセレクションは、日本向けに造られた特別なキュヴェである。
魚料理は、天然真鯛とホタテ貝のムースとオーブン焼きにした蕪とマッシュルームのエテュヴェ、クリュスタッセのムースリーヌ。
ここでは前菜も含め、温かい料理はクロッシュをかぶせてテーブルに運ばれる。
テーブルの両側に立った二人のスタッフが、彼女と私の皿のクロッシュを同時にさっと持ち上げる儀式、これが料理の醍醐味を一層高めてくれる。
肉料理は、仔羊背肉のロティ、冬野菜と根セロリのピュレの香り、タイムのジュで。
鴨のパイ包み焼きとどちらにするか迷ったが、二人とも仔羊を選んだ。
ジューシーな仔羊が旨い。
外はしっかり焼かれているが、中は赤い絶妙の焼き加減。
彼女との、この時間をゆっくり楽しみたい。
フロマージュのトレーを出してもらう。
私は4種を選んだ。
盛り付けが可愛い。
ウォッシュタイプは香りが素晴らしい。
シェーブルは酸味が際立ち、とても上品で美味い。
このブルーは、山羊のミルクで造られている。
スプーンに載っているのは、白カビタイプ。
さて、ピノ・ノワールを飲み干して、デセールを楽しむことにしよう。
代官山の『マダム・トキ』で彼女と過ごす素敵なランチは続きます。