銀座のフレンチ、『アイコニック』でのパーティで彼女と過ごす素敵な夜の続き。
いよいよ今夜の赤ワインが出される。
スッド・ウエストのアラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュス、マディラン、キュヴェ・プレステージ、2000年。
このワインは何度も飲んでいるが、2000年が出されるとは驚き。
アラン・ブリュモンは知る人ぞ知る”マディランの皇帝”で、タナ種から造るワインの素晴らしさを世界に知らしめた功労者。
とても濃いガーネット。
ブラックベリー、カシス、黒い土のニュアンス、深い果実の凝縮感。
タナはタンニンが語源の品種だけあって、とても強いタンニンを持つ。
大理石を敷き詰め、外気は炭のフィルターを通し、湿度を一定に保つようコンピューターで管理されたセラーで、18か月間熟成されている。
彼女はアラン・ブリュモンのタナは濃すぎて苦手だが、流石に2000年はこなれていて美味しいとのこと。
今夜の肉料理は、特選和牛のロティ、サングリアで炊いた黒豆とそのピューレ、赤ワインとゆずのソース。
色だけ見るとイカ墨ソースのように見えるが、これは黒豆のピューレ。
肉には、赤ワインとゆずのソース。
内腿肉を使っているので、脂身が無く柔らかな赤身で美味い。
デセールは、アイコニック特製鏡餅。
求肥で包んだイチゴのアイスとマスカルポーネ、温かい抹茶でアフォガートに、金柑のコンポート。
鈴木料理長の遊び心は見た目だけでは終わらない。
千葉県産の青竹に入れられて出されたのは、温かい抹茶。
抹茶を掛けてアフォガートにして食べるのだ。
面白く、美味しい。
今夜の『アイコニック』の料理もワインも美味しく楽しかった。
でも、飲み過ぎ。
コーヒーをたっぷり二杯飲み、少し酔いを醒ます。
ミニャルディーズも可愛い。
店を出ると、恒例の酔い覚ましの銀座散歩。
ボッテガ・ヴェネタの革製品はなかなか良いが、この店舗には入ったことが無い。
マックスマーラは色遣いが目を惹く。
モンクレールの店舗はとてもゴージャス感があって綺麗だ。
デビアスは南アに本拠地を置くダイヤモンドの世界トップ企業だが、ビルの装飾は控えめ。
デ・ビア兄弟の農場でダイヤモンドが発見されたのが始まりであることから、この名前が社名となった。
以前はここの工業用ダイヤモンドと関係があり、デビアスの社長が来日すると、派手なパーティに招待されていた。
ブルガリのセルペンティ(蛇)が今夜も輝いてビルに巻き付いている。
ルイ・ヴィトンのショーウィンドーは、皮で造られた象。
可愛いと言いたいところだが、あまり可愛くない。
シャネルは軽やかな装い。
ショーメが青く怪しく輝いている。
ショーメは、サフランさんがお好きなブランド。
松屋銀座に入っているプラダ。
銀座の夜のウィンドウショッピングは楽しい。
彼女と過ごす銀座の夜は素敵に更けていきました。