今夜はブルゴーニュの赤を抜栓。
ルイ・ジャド、ドメーヌ・ガジェ、リュリー・ルージュ、2013年。
コート・シャロネーズのリュリーは思い出深いAOC。
大学生になって親と一緒でない初めてのフレンチ・ディナー。
先輩に誘われて、蒲田にあったレストラン、『シェ・麻里お』を訪問。
その時にレストラン・オーナーが勧めてくれたのが、リュリーの白と赤のワイン。
それ以来、リュリーには特別な感情を抱いてきた。
そして今夜抜栓したのは、ルイ・ジャドのリュリー。
ルイ・ジャドは好きな造り手。
以前、酔った勢いで銀座のフレンチでルイ・ジャドのシャンベルタン村のグランクリュの良いヴィンテージを6本まとめて購入・キープし、お小遣いが無くなって苦労したことがある。
ルイ・ジャドは、1859年創立のネゴシアン・エルヴール。
ブルゴーニュを代表するネゴシアンであると共に、ブルゴーニュの各AOCに210haを超える畑を保有する大ドメーヌでもある。
ドメーヌ・ガジェは、ルイ・ジャド傘下のドメーヌのひとつ。
1962年、ルイ・オーギュスト・ジャドが死去した後、経営はルイの片腕だったアンドレ・ガジェに委ねられた。
そこで、ガジェ家代々のぶどう畑もルイ・ジャドの傘下に入ったのだ。
コルクの状態は良く、香りも上々。
刻印はルイ・ジャドではなく、ドメーヌ・ガジェとなっている。
写真では濃く見えるが、実際には淡いルビー色。
チェリー系の甘い果実香。
温度が低いうちは、非常に強いタンニンが前面にでている。
上から見ると、少し曇った淡いルビー色。
温度が上がってくると、カシスやチェリー、湿った黒土のニュアンスも出てくる。
伝統的な造りのしっかりとしたピノ・ノワールだ。
熟成はオークのバリックで12ヶ月。
良いリュリーを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。