今夜のお家ワイン、ルイ・ジャド、ドメーヌ・ガジェ、リュリー・ルージュ、ブルゴーニュ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

IMG_20170805_185019.jpg

今夜はブルゴーニュの赤を抜栓。

ルイ・ジャド、ドメーヌ・ガジェ、リュリー・ルージュ、2013年。

コート・シャロネーズのリュリーは思い出深いAOC。

大学生になって親と一緒でない初めてのフレンチ・ディナー。

先輩に誘われて、蒲田にあったレストラン、『シェ・麻里お』を訪問。

その時にレストラン・オーナーが勧めてくれたのが、リュリーの白と赤のワイン。

それ以来、リュリーには特別な感情を抱いてきた。

 

IMG_20170805_185049.jpg

そして今夜抜栓したのは、ルイ・ジャドのリュリー。

ルイ・ジャドは好きな造り手。

以前、酔った勢いで銀座のフレンチでルイ・ジャドのシャンベルタン村のグランクリュの良いヴィンテージを6本まとめて購入・キープし、お小遣いが無くなって苦労したことがある。

 

IMG_20170805_185112.jpg

ルイ・ジャドは、1859年創立のネゴシアン・エルヴール。

ブルゴーニュを代表するネゴシアンであると共に、ブルゴーニュの各AOCに210haを超える畑を保有する大ドメーヌでもある。

ドメーヌ・ガジェは、ルイ・ジャド傘下のドメーヌのひとつ。

 

IMG_20170805_185155.jpg

1962年、ルイ・オーギュスト・ジャドが死去した後、経営はルイの片腕だったアンドレ・ガジェに委ねられた。

そこで、ガジェ家代々のぶどう畑もルイ・ジャドの傘下に入ったのだ。

 

IMG_20170805_185231.jpg

コルクの状態は良く、香りも上々。

刻印はルイ・ジャドではなく、ドメーヌ・ガジェとなっている。

 

IMG_20170805_185313.jpg

写真では濃く見えるが、実際には淡いルビー色。

チェリー系の甘い果実香。

温度が低いうちは、非常に強いタンニンが前面にでている。

 

IMG_20170805_185338.jpg

上から見ると、少し曇った淡いルビー色。

温度が上がってくると、カシスやチェリー、湿った黒土のニュアンスも出てくる。

伝統的な造りのしっかりとしたピノ・ノワールだ。

熟成はオークのバリックで12ヶ月。

良いリュリーを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。