池袋の『ホテルメトロポリタン東京』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャンパーニュ、シャルル・エドシックの次は、ブルゴーニュの赤を抜栓。
ルー・デュモン、ブルゴーニュ、レア・セレクション、1989年。
仲田晃司さんのネゴシアン物で、レアはお嬢さんの名前。
このワインのために、グラスは私が持参。
ACブルゴーニュで27年経つとどうなるのか期待と不安が入り混じる。
前回飲んだレア・セレクションの1990年はしっかり果実味が残り、美味しかった。
色には少しオレンジが入り、褪色が見られる。
口に含んでも果実味が乏しく残念...と思ったが、時間と共に開いてきて、ベリー系の香り、湿った落ち葉、紅茶のニュアンスが現れる。
タンニンこそ弱くなっているものの、美味しく飲むことができた。
たっぷりのサラダ三種類のあとは、キッシュ。
私のはキノコのキッシュ、彼女のはシーフードのキッシュ。
ホテルのルームサービスに頼んで、電子レンジで温めてもらった。
まだレア・セレクションが残っているが、強い赤も飲もうということで、ボルドー、オー・メドックのシャトー・カントメルル、グラン・クリュ、2012年を抜栓。
1855年にグラン・クリュ、5級に格付けされたシャトーである。
カントメルルとは、さえずる(カント)黒ツグミ(メルル)の意味。
グラスはホテルのルームサービスの物なので、残念ながら小さい。
色合いはかなり濃い。
柔らかな果実味、シルキーなタンニン。
華やかだが上品なボディ。
さすがカントメルル。
2012年のセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン56%、メルロー36%、プティ・ヴェルド6%、カベルネ・フラン2%。
FLOで購入したポークソテー。
写真を撮り忘れ、半分以上食べてしまった。
焼き野菜がいっぱい添えられており、ポークもジューシーで美味い。
これもルームサービスに頼んで温めてもらった。
食後のデザートは、グラマシーニューヨークで購入したケーキ。
彼女のはクリオブルー。
クリオブルーのジュレと希少なクリオロチョコレートを用いたケーキ。
私のは、和栗のモンブラン。
どちらも美味しそうだ。
コーヒーはルームサービスにポットで注文。
熱々のコーヒーがたっぷる4杯分入っている。
食後は残ったワインを飲みながら、映画鑑賞。
帰る必要の無いのんびりできる夜は嬉しい。
一夜明けカーテンを開くと、今日も良い天気。
埼玉側の部屋なので高いビルは無く、関東平野が広がる。
おや、遠くに白い山が見える。
スマホの倍率を上げ、冠雪した富士山を撮影。
今日は空気が澄んでいるようだ。
彼女の準備が整うと、揃って朝食をとりにエレベーターで下る。
ブッフェだと、どうしても料理を取り過ぎてしまう。
レタス、タマネギ、キュウリ、ミニトマト、ベイビーコーン等の常連野菜に加え、海藻をふんだんに盛り込む。
フライドガーリックやパンプキンシードもトッピング。
暖かい料理もプレートに満載。
30種類以上の食材を摂取するため、和洋折衷で料理を選ぶ。
オムレツは、ハム以外全て、チーズ、オニオン、パプリカ、マッシュルーム等々を入れて焼いてもらった。
ホットケーキには、たっぷりの蜂蜜とバター。
カロリー・オーバーだが今朝だけは自分を甘やかすことにする。
食後はプレーンヨーグルトに、フルーツポンチと杏仁豆腐を加え、そしてブルーベリーソースとマンゴーソースをトッピング。
食中はオレンジジュースを飲み、食後はグアヴァジュース。
食後のコーヒーを飲んでいると、彼女が面白いものを見つけたと言って私にも一皿お裾分け。
何と、ミニお稲荷さん。
コーヒーとの相性は微妙だが、お稲荷さん自体は旨い。
彼女は、「食べ過ぎちゃった。お腹がいっぱいで動けないわ」とのこと。
いっぱい飲んでいっぱい食べた、初めて過ごす『ホテルメトロポリタン東京』での楽しい一日でした。