中目黒の超人気のフレンチ、『クラフタル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
飲んでいるワインは、ドメーヌ・ピエール・ジュラン、フィサン、プルミエ・クリュ、クロ・ナポレオン、モノポール、2011年。
鱈と白子。
まるで海の中を再現したような美しいアレンジメント。
芽キャベツの中には、グリーンのソース。
この丸いものが鱈。
緑の塊が、白子のフリット。
サンゴの海の岩に見える。
鱈と白子の皿にはキャベツがアクセントで使われている。
そこで、合わせるパンも、シュー。
シューは、フランス語でキャベツ。
肉料理は、ニュージーランド産のラム。
牧場の藁や落ち葉の上に乗せられたラム肉。
藁は揚げた葱、落ち葉は黒トリュフ、全て食べることができる。
フィサンのボトルが空になったので、ダニエル・リオンのニュイ・サン・ジョルジュ、レ・ラヴィエール、2008年をグラスで楽しむ。
昨夜、ダニエル・リオンの最後のボトルをグラスで飲みたいという客がいて、抜栓したのだそうだ。
抜栓後一日、どのような変化を遂げているのか楽しみ。
凝縮された果実味、豊かな熟成感。
でも、ピエール・ジュランのフィサン、プルミエ・クリュ、クロ・ナポレオンを飲んだ後では、ボディの複雑味が少し物足りない。
プレ・デセール。
泡の下には、・・・美味しかったという記憶しか残っていない。
一番上は、マスカルポーネで作ったガレット。
そしてモンブラン。
一番下には砕いた栗が敷かれている。
グラスで出されたコーヒーの香りが素晴らしい。
大土橋シェフと川上マネジャーに見送られ、店をあとにする。
目黒川のイルミネーションは終了し、来るときには人があふれていた川沿いの道は人影もなく暗い。
彼女が「寒い」と言って、私の腕に手を回す。
彼女と過ごす中目黒の夜は、素敵に更けていきました。