今夜は彼女と八丁堀で待ち合わせ。
ジビエ料理専門店、『ニコ・チェルシー』に行くことにしたのだ。
私は先日もアメブロの友人たちと訪れたが、彼女は久し振り。
ここは古い民家を改造した、一軒家レストラン。
店の前には、本日の入荷肉の絵が張り出されている。
顔見知りのスタッフが私たちを見付け、「今夜は熊が入荷していますよ」と声を掛けてくれる。
前回来た時に熊が無かったので、彼女が「次は熊を食べたい」と話したことを覚えてくれていたのだ。
料理とワインを選ぶ前に、シャンパーニュで乾杯。
ディディエ・ショパンが造る、ヴーヴ・ド・ノーザック、ブリュット。
セパージュは、ピノ・ムニエ70%、ピノ・ノワール30%のブラン・ド・ノワール。
最初は、彩り野菜のラペサラダ。
名前を知らない珍しい色合いの野菜がいっぱい。
目の前の厨房では料理人達が忙しく動き回る。
今夜のお薦めの肉を聞き、ジビエ炭火焼を注文。
今夜の特別メニューを黒板でチェック。
熊の赤ワインシチューは数量限定とのことなので、確保。
押し入れを改造したワイン・セラーに行き、今夜のワインを選ぶ。
白ワインは、シャトー・ムーラン・ド・リュクリュー、2015年。
ジロンド川の右岸、ブライ・コート・ド・ボルドーにある、17世紀から続くシャトー。
コルクの状態は良く、香りも素晴らしい。
ここでこのワインを飲むのは三度目。
私のお気に入りなのだ。
ぶどうは、珍しいソーヴィニヨン・グリ100%。
カベルネ・ソーヴィニョンの変異種で、ピンクの果皮を持つことからソーヴィニヨン・ロゼとも呼ばれており、ボルドーのぶどう品種の中で最も栽培が難しいと言われている。
グリはブランより重厚な白ワインが造れることから、ソーヴィニヨン・グリやグルナッシュ・グリの人気が高くなっている。
このソーヴィニヨン・グリはビオロジックで栽培され、熟成に樽は使っていない。
ジビエのパテ。
今夜は何の肉を使っているのか聞くと、ダチョウ。
日本のダチョウは野生じゃないよね、・・・とも思うが、とても美味い。
熊の赤ワインシチュー。
熊の脂がたっぷりと入った、重厚なシチューだ。
パンはオーヴンで焼いて熱々で出される。
このパンで熊のシチューを掬って食べると美味い。
茅場町の『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。