今日は彼女と渋谷で待ち合わせ。
Bunkamuraに映画を観に行くのだ。
ワイン会に出たりレストランを巡るのに忙しく、気が付けば封切後1ヶ月近くを経て終了間近。
急いで観に行くことにした映画は、「ブルゴーニュで会いましょう」。
あまり魅力的でない名前だ。
原題は「プルミエ・クリュ」なので、このままで良かったのではと思うが、それではワイン・ラヴァー以外には何のことかわからないと考えたのだろうか。
ラッセル・クロウ主演のワイナリーの映画、「ア・グッド・イヤー」の邦題は「プロヴァンスの贈り物」で、わりと良い名前だ。
同じくワインが重要な役割を果たす「サイドウェイズ」は、「サイドウェイ」というほとんど原題のままで日本公開された。
それに日本版のリメイクも制作されている。
パリスの審判を扱った「ボトル・ショック」は日本未公開だったが、発売されたDVDの邦題は「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」と、”ショック”が”ドリーム”になっている。
意味は全く変わってしまったが、映画の内容にはそれなりに合っている。
パリスの審判の”正式版”の映画が撮影されるとのことだったが、どうなったのだろうか。
渋谷駅からBunkamuraに向かう。
東急デパート本店の前には、大きなツリー。
何故か、美女と野獣バージョン。
上映館は、ル・シネマの2番ホール。
11月19日封切だが、今も観客は多い。
ブルゴーニュのワイン畑の景色が美しく、映画はなかなか面白かった。
「ストーリーは見え見えだけど、ブルゴーニュを満喫できる映画だったわね」と彼女。
でも話は出来過ぎていて、ぶどう作り、ワイン造りの苦労が感じられなかったのは残念。
記念ワインが造られている。
映画の主たる舞台は”アロース・コルトン、プルミエ・クリュ”なのだが、記念ボトルは何故かACブルゴーニュ。
外に出ると、既に空は暗くなり、ツリーにも灯が点っている。
彼女と観る映画は楽しい。
でも、こんな映画を観ると、無性にワインを飲みたくなる。
「今夜はゆっくりワインを飲もうね」と私。
「”今夜は”じゃなくて、”今夜も”でしょ」と彼女。
彼女の手を取り、”美女と野獣”になってBunkamuraをあとにしました。