けやき坂の『ジャン・ジョルジュ東京』で彼女と過ごす、素敵なランチの続き。
ランチなのでシャンパーニュだけで済ますつもりだったが、街はハロウィンの華やかさ。
つい気持ちも大きくなり、ピノ・ノワールも注文してしまう。
オレゴンでコント・ラフォンが携わったベンチャー、イヴニング・ランド・ヴィンヤーズが造る、イヴニング・ランド、ウイラメット・ヴァレー、ピノ・ノワール、2013年。
ファースト・ヴィンテージが2007年で、現在オレゴンで最も注目されるワイナリーである。
コルクの状態は良く、香りも素晴らしい。
この模様はエチケットと同じで、波を表現しているのだろうか。
西海岸に三つのヴィンヤードを保有するが、その中のウィラメット・ヴァレーにあるセヴン・スプリングス・ヴィンヤードの32haの畑はモノポールで、ぶどうはビオディナミ栽培。
アメリカで最も優れた10のぶどう畑に選出されている。
ベリー系の香り。
広葉樹の落ち葉のニュアンス、複雑なストラクチャー。
ブラインドだと、コート・ド・ボーヌのプルミエ・クリュだと思ってしまいそうだ。
「美味しい。貴方の好きなタイプね。オレゴンだとボー・フレールの次にくるレベルだわ」と彼女の評価も高い。
肉料理は、彼女も私もラムを選択。
スパイス薫る仔羊のロースト、キュウリとヨーグルト、クランチガーニッシュ。
肉の上には揚げた蓮根が乗り、下にはキュウリとヨーグルトのソース。
使われている仔羊は、ニュージーランド産。
肉を切ると、中は最高のレアー。
ピノ・ノワールとの相性も良く、至福のひと時。
彼女のデセールは、モンブラン、栗のキャビア、みかんのディプロマ、チョコレートソルベ。
盛り付けが可愛く、色合いもハロウィン風。
私のデセールは、巨峰のパブロバ、トーストしたアーモンドのソルベ、シャンパンジュレ。
パブロバはニュージーランドの伝統的なデザート。
ラムがニュージー産だったので、デセールもニュージーのものを選んでみた。
お店から彼女に驚きのプレゼント。
黄金色に輝く飴細工の薔薇。
「お持ち帰りになりますか?」と聞かれたが、手で砕いて二人で食べてしまった。
ミニャルディーズにも創意工夫が。
手前のフランボワーズは熱々。
その次のマンゴーは冷え冷え。
口に入れた時に驚く素敵な趣向。
「やっぱりジャン・ジョルジュは特別ね」と彼女。
「料理は勿論のこと、ワインの選択も素晴らしいね」と私。
ランチのあとは、東京国際映画祭を覗いてみることにする。
六本木ヒルズのTOHOも参加館なのだ。
でも、夜遅い上映まで全て満席で断念。
そこで渋谷のハロウィンを見学してみることにする。
車を飛ばし、スクランブル交差点へ。
あまりに人が多いので、井の頭線連絡通路に上り、交差点を見学。
時間が早いので、まだホコ天にはなっていないが、信号が赤になってもこの状態。
109に行ってみたが、人が多すぎて買い物どころではない。
それに思ったほど仮装した人が居ない。
これから更に人が増えると帰りが大変になりそうなので、早々に引き揚げることにする。
六本木、渋谷で彼女と過ごす、素敵で楽しい一日でした。