西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
三階のメイン・ダイニングには、常に素晴らしい生花が飾られている。
中心の花材は、いつも百合。
私は百合が大好きだ。
アペリティフ、白ワインのあとは、ブルゴーニュの赤ワイン。
ドメーヌ・ルイ・ジャドの、ペルナン・ヴェルジュレス、ルージュ、クロ・ド・ラ・クロワ・ド・ピエール、2010年。
ルイ・ジャドは1859年創業のブルゴーニュ有数のネゴシアンであると共に、ブルゴーニュに105haの畑を所有する大ドメーヌでもある。
ペルナン・ヴェルジュレスは、コート・ド・ボーヌ北部、アロース・コルトンとサヴィニー・レ・ボーヌに隣接する村。
畑のクロ・ド・ラ・クロワ・ド・ピエールはルイ・ジャドのモノポール(単独所有)で、畑の入口に石の大きな十字架(クロワ・ド・ピエール)があることから付いた名前なのだそうだ。
「これ、好き。やっぱりルイ・ジャドのドメーヌ物は美味しい」と彼女の評価も上々。
村名ワインだが、とてもしっかりとした骨格を持っている。
熟成期間は、オーク樽で15ヶ月。
イベリコ豚のロースト、胡桃とクレソンのサラダ、栗と安納芋のキャラメリゼ、そのジュソース。
肉の美味しさは勿論のこと、野菜の使い方が上手い。
内木場料理長は、野菜への思い入れが半端ではない。
懇意にしている複数の地域の栽培農家から直接仕入れているそうだ。
赤ワインをもっと楽しむため、フロマージュのワゴンを持ってきてもらう。
どれも熟成が進み美味しそうだ。
ウォッシュドを2種、シェーブル、それとブルーはフルムダンベール。
赤に良く合ってとても美味い。
ディジェスティフは、カルヴァドス。
ルモルトン、カルヴァドス・デュ・ドンフロンテ、リゼルヴ。
ノルマンディのカルヴァドス・デュ・ドンフロンテ地区のルモルトン農園で自家蒸留される希少なカルヴァドス。
カルヴァドス界の長老と言われるルモルトン翁が造るカルヴァドスは、ノルマンディの48種類のリンゴと洋梨を用いている。
中でも洋梨の比率が80%ととても高いので、とりわけ香りが華やかなのだ。
生産量が少ないため、フランスでは超一流のフレンチ・レストランでしか飲むことが出来ないと言われている。
洋梨のシブースト、アニス香るグラスキャラメル。
カルヴァドスと一緒に味わうと、禁断の美味しさ。
今夜は好みのワインが揃っていたので、随分飲んでしまった。
コーヒーで酔いを醒まそうとするが、・・・無理のようだ。
「今夜は酔ってしまったみたい」と私。
「私も」とほほ笑む彼女がぼやけて見える。
レセプション・フロアーでも、ジャック・オー・ランタンが見送ってくれる。
今夜の料理もワインも素晴らしかったが、飲み過ぎ。
まぁ、ハロウィンだから良しとしよう。
彼女と過ごす、西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』での素敵な夜でした。











